
SteamでPC移植版のカイロソフトのゲーム「開店コンビニ日記」がリリースされたので、さっそく遊んでみました。
日本のコンビニを経営するゲームはかつて「ザ・コンビニ」シリーズなどが有名でしたが、最近は私の知る限り他のメーカーからも全然販売されていませんでした。
本作は、カイロソフトさんらしく、経営のシミュレーションの本格的な要素を少し取り入れながらも、カジュアルに遊べるような仕上がりになっています。
そんな「開店コンビニ日記」のプレイした感想とレビューをしていきたいと思います。
はじめに
基本情報
販売 | カイロソフト |
公式サイト | ゲーム紹介ページ |
リリース日 | 2021/12/21 |
対応機種 | iOS/Android、Nintendo Switch、Steam |
ジャンル | コンビニ経営シミュレーションゲーム |
販売価格 | 800円(アプリ版)、1500円(Switch)、1280円(Steam) |
「開店コンビニ日記」はどんなゲーム?

「開店コンビニ日記」は、小さなコンビニを経営し、全国各地に店舗を増やして大きなコンビニへと成長させていく経営シミュレーションゲームです。
グラフィックはいつものドット絵で、キャラクターたちがちょこちょこ動く様子を見ているだけでも楽しいゲームになっています。
コンビニ経営シミュレーションの名作「ザ・コンビニ」ほどリアルな経営ではないですが、店員のシフト決めや商品の配置、在庫の管理などの経営要素はしっかりとできるようになっています。
また、天候や時間帯、景気によってもお客さんの数が変わってくるようになっており、ちょっとした戦略性もあります。
そんな要素もあり、うまく経営をしないと赤字続きで利益が出ないなど、特に序盤はカジュアルに寄りすぎないようなゲームバランスになっています。
ちょっと設定などは面倒そうに聞こえてしまいますが、実際にプレイしてみるとそこまで複雑な要素はなく、力を入れすぎずにプレイできるようになっていました。
提携先の人や取り扱う商品にちょっと変なものがあるがあるなど、リアルになりすぎないカイロソフトらしい要素もあって楽しく遊べる作品です。
ゲームの流れ

最初は田舎の方の小さな村や町に小さなコンビニを出店するところから始まります。
お店の内装はコンビニ内外に常温、冷蔵といった種類の棚を設置し、おにぎりなどの販売する商品の設定をし、装飾品やコピー機といった備品も設置していきます。
最初は取り扱える商品の種類が少ないですが、業務提携や開発を進めることで様々な種類の商品を取り扱うことができるようになります。
商品の在庫管理も大事なことで、おまかせ設定にもできますが、手動でその日の売り上げを見て翌日の入荷数を決めていくことが黒字経営のポイントになっています。
店員の管理は、最初から6時間ごとのシフトで4名雇われていて、24時間営業をしています。
シフト時間は変更できず、各時間帯に最低1名必要で、店員の育成方針の変更や、各シフトの時間帯に増員するかどうかをお店の状況を見て変えていく必要があります。
また、出店している地域の年間売り上げやライバル店の撤退などの目標を達成することで、他の地域に出店ができるようになります。
そうやってコンビニを徐々に大きくしながら、様々な地域に出店して、お客さんに愛される大きなコンビニにしていくことがゲームの目標になっています。
簡単評価
総合評価 | |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
おもしろさ | |
難易度 |

序盤が慣れないとちょっと難しめになっているけどその分達成感があるかも?
全体的にはいつものカイロソフトらしいゲームに仕上がっているよ!
プレイしてみての感想

コンビニ経営ゲームということで、興味がありPC版がリリースされるのを待っていました。
なんとなく、遊んでいて「夢おこし商店街」っぽい感じもあるなと思いプレイしていました。
「ザ・コンビニ」を遊んだことがあったので、複数店舗の経営はどうなるのかや、商品の管理関係のシステムはどうなのだろうと思っていましたが、そこはカイロソフトさんらしく複雑になりすぎないようになっていました。
(※メインで経営しているお店以外は特に細かな情報は出ず、定期収入があるのみでした)
ただ、シンプルにしようとしたことの弊害か、後述の在庫関係がちょっと違和感のある仕様になっていました。
10年でゲームクリアと割と短く設定されており、まず1周目では最後の街まで進めないことを思うと周回前提の難易度なのかなと思いました。
他のカイロソフトのゲームと比べても、本作は特に周回前提の難易度設定のようで、やり込むほど新商品追加や売り上げアップに繋がるようになっています。
難易度は、序盤の方は商品が割とリアルな価格設定になっていることもあり、在庫管理を徹底しないと頻繁に赤字になるような感じでしたが、中盤以降はお金が余るような感じで、序盤さえ乗り切ってしまえば何とかなるくらいの難易度でした。
2周目以降は引継ぎもあり、慣れもあってか難なく前回の周回のところ以上に進めることができる感じでした。
今作の引継ぎは「森林キャンプが丘」のようなポイント制で、1周目終了時点でどれを引き継ぐのかを選ぶ仕様になっています。
プレイ中にちょっと気になったこと
在庫関係が割とプレイしていて気になりました。
本作は、在庫がジャンル関係なく商品棚ごとに設定されており、廃棄も一律〇%という形で廃棄ということになっています。
そのため、まず1期(1日)が過ぎただけで廃棄する必要がなさそうな冷凍食品、お菓子やトイレットペーパーや傘といった商品も、一律で廃棄率に沿って廃棄されてしまいます。
ゲームが進むことで廃棄率自体は下げることができますが、今度はおにぎりやお弁当などの期限が短そうな商品まで在庫が残るというちょっと変な感じになってしまいます。
そのあたりはできるだけシンプルに遊べるように設定した都合上、仕方ないのかもしれませんが、ちょっと不自然で気になってしまいました。
また、商品を棚に設定した後、その商品を入荷する個数は選べずに、必ず最大数を入荷する仕様になっているため、無駄に在庫が増え大量の廃棄が出てしまうのも気になりました。
まとめ

ここまで、「開店コンビニ日記」についてプレイしてみた感想などを書いてきました。
序盤の方のやりくりがちょっと慣れていないと少し難しめな難易度設定になっていますが、そこを乗り越えられればあまり深く考えずに遊べるようになっていました。
取り扱う商品はなんとなくモデルとなったであろうものがわかるものもあり、何がモデルなのか考えてみるのも面白いです。
現実のコンビニを参考にして、商品棚の配置や販売商品を並べてみるのも面白いと思います。
(一応、同じ・似た系統の商品を並べることで専門ラックという相性ボーナスも発生するようになっています)
本格的な経営シミュレーションを期待している方にはちょっと物足りないかもしれませんが、いつものカイロソフトさんのゲームらしく、適度に気を抜いて遊べるような感じになっていましたので、気になった方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか?