本物のベーコン(アメリカのベーコン)と日本のベーコンの違いについて まとめ

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アメリカのベーコン🥓と日本のベーコンは、実際に食べたり、映画などで見たりして何か違うと思っている方も多いかも知れません。
また、カリカリのベーコンを作って食べてみたいという方も多いかと思います。

そんなアメリカ式のベーコンについて、日本のベーコンとの違いや見分け方、食べ方などについてまとめてみました。
併せて、日本とアメリカ以外の国のベーコンについても調べてまとめています。

なお、ベーコンやそれに似た加工肉自体は世界各国にありますが、文化的に何かとベーコンと繋がりが強いのはアメリカかなと思います。

※情報に間違いや補足などがありましたらご連絡頂けると幸いです。

目次

アメリカと日本のベーコンの違い

アメリカのベーコンのイメージ

アメリカで売られている一般的なベーコンと、日本で売られている一般的なベーコンを比較してみました。

なお、一般的に普及している市販のベーコンの特徴についてまとめているため、例外もあります。

特徴日本のベーコンアメリカのベーコン
使われている部位豚バラ肉/ロース肉など豚バラ肉
脂身の量少ない物が多い多い
見た目長方形で色のコントラストがないものが多い細長い
赤・白の色がストライプではっきりしている
加熱済みかどうかほとんどが加熱済み生が多い
タンパク質の添加安いものは添加されていることが大半添加されていない
砂糖などの糖分種類による種類による

この中でも大きな違いは「タンパク質を添加しているかどうか」です。
このタンパク質は雑に言ってしまえば「かさ増し」用の材料なので、安い価格帯のベーコンほど入っている可能性が高く、高級ベーコンほど入っている可能性が低くなります。

ただし、確認した限りでは高いベーコンであればタンパク質が入っていないとは言い切れないので、気にする場合はよく原材料を見て購入するようにしましょう。

日本のベーコンの例
アメリカベーコンの例
(引用:Oscar Mayer公式サイト)

タンパク質が添加されていることで、ベーコン自体に含まれる水分量が多くなり焼いてもカリカリになりづらいです。
また、使われている豚肉自体の脂身の量も重要で、脂身が少ないとカリカリに仕上がりにくいです。

日本のベーコン(特に安い価格帯の物)は、切り方なのか長方形をしているものが多く、いわゆるベーコンらしい形になっていないものが多いです。
日本のスーパーで売っている豚バラ肉をそのまま使った、スライスのお肉そのままのような長細い形がアメリカで一般的なベーコンの形です。

亜硝酸Naについて

ベーコンを作るには「Curing」(キュアリング/正確な日本語は不明)という工程が必要で、そのために使う「Curing Salt」には、亜硝酸Na(亜硝酸ナトリウム)が含まれています。

亜硝酸Naは、日本の食品の原材料欄に「発色剤」として書かれていますが、実際の役割はボツリヌス菌の繁殖を抑える目的で使っており、これにより副次的にベーコンに特有の風味も加わり、「発色剤」として色も鮮やかなままになります。

アメリカのベーコンには”Uncured”(キュアしていない)と書かれているタイプのものがありますが、このベーコンであっても「セロリジュース」などのセロリ由来の成分が含まれており、こちらが亜硝酸Naの代わりとして入れられています。
(セロリには土壌の硝酸塩を含んでいるため、全く同じではありませんがおおよそ亜硝酸Naと同じ役割をします)

日本で売られているもので無添加や無塩漬(無塩せき)と書かれたタイプのベーコンの場合、亜硝酸Naが含まれていない為に風味がベーコンらしくない場合もあるので気を付けましょう。

簡単な見分け方は?

日本のベーコンの原材料欄の例
アメリカのベーコンの原材料欄の例

日本で一般的に売っているベーコンが、アメリカ式の本物のベーコンかどうなのかを簡単に見分けたい場合は、裏面などに記載されている原材料欄を見てみましょう。

原材料欄に以下の材料が入っていた場合、いわゆるアメリカの本物のベーコンとは違う味・食感である場合が多くなります。
簡単に言えば、原材料欄がシンプルで短いものは本物のベーコンである可能性が高いです。

  • 「大豆たんぱく」などのたんぱく質が添加されている
  • 塩より多く砂糖などの糖類が使われている
    (原材欄に砂糖などが塩より前に書かれている)
  • 原材料欄の記載が長い(使われているものが多い)

※砂糖などの糖分については「メープルフレーバー」などの甘みのあるタイプのベーコンであれば、多く使われていてもOKです。

また、カリカリなベーコンを作りたい場合はお肉の脂身の割合(量)が大事なので、原材料がシンプルなベーコンであっても脂身の白っぽさが少ない場合はカリカリになりづらい可能性もあります。

他の国のベーコンについて

オーストラリアのミドルベーコン(引用:Woolworths公式サイト)
イギリスのバックベーコン(引用:Tesco公式サイト)

日本とアメリカ以外の国のベーコンについてわかる範囲でまとめてみました。

ローカルなベーコンではなく、各国のスーパーなどで販売されている、一般的な家庭やお店で食べられているベーコンについてまとめています。

スクロールできます
国名一般的なベーコン特徴
カナダバックベーコン(ロースのベーコン)
ピーミールベーコン(ロース肉の周りに粉をまぶしたもの)
サイドベーコン(ばら肉/アメリカ式)
一般にタンパク質の添加はされていない
※カナディアンベーコンはメジャーではない?
イギリス
アイルランド
バックベーコン(ロースのベーコン)
ストリーキーベーコン(アメリカ式のばら肉ベーコン)
一般にタンパク質の添加はされていない
オーストラリア
ニュージーランド
ミドルベーコン(バラ肉とロースのベーコン)バックベーコンとサイドベーコンの両方の部位を使ったベーコン
タンパク質の添加はされていない
韓国サイドベーコン(ばら肉/アメリカ式)アメリカからの輸入ベーコンも販売されている
安いものはタンパク質添加あり
中国美式培根(アメリカ式ベーコン)
=サイドベーコン
法式培根(フランス式ベーコン)
部位はおそらくばら肉
安いものはタンパク質添加あり
法式培根は単に厚切りの物を指す?

※カナディアンベーコン(Canadian Bacon)は、ロース肉を使った丸いハムのようなベーコンです。
名前に反して実際にカナダで普及しているベーコンではないようで、アメリカで販売されているものです。

イギリスで食べられているベーコンの主流はバックベーコンで、アメリカ式のストリーキーベーコン(縞々ベーコン/ばら肉ベーコン)も売っています。
言い方が異なりますが、サイドベーコンと同じです。

中国のベーコンは「培根」(発音はほぼベーコン)と書き、「美式」(アメリカ式)と「法式」(フランス式)の物が多く見つけられました。
フランス式のベーコンとはいうものの、単にばら肉の厚切りベーコンにしか見えませんでした。
(そもそもフランスのベーコンに近いものに「ラルドン」というものがありますが、こちらは棒状のベーコンなので中国の法式培根が何を指しているのかが不明です)

ベーコンの使い方・食べ方

ベーコンの使い方や食べ方について簡単にまとめてみました。

ベーコンの基本的な調理方法は加熱です。
(そもそもアメリカで一般的なベーコンは生で販売されていることがほとんどなので加熱が必須です)
加熱方法はフライパンや電子レンジ、オーブンなど加熱できる方法であればどれでもOKですが、仕上がりに違いが出るので好みの調理方法を探してみましょう。

使うベーコンにもよりますが、この時の加熱時間や温度により、ベーコンがカリカリになるかどうかが決まります。
仕上がりのカリカリ度合いは好みによるので、やや柔らかさが残るようにするか、簡単に割れるくらいにカリカリにするかはお好みで調整してみましょう。

電子レンジで加熱する場合は、日本で売っている焼き魚用の下に油を受けられる構造のトレイに乗せたり、アメリカで売っているようなベーコンをラックにかけて使うタイプの物を使ったりすると便利です。
(そのままお皿などに直接乗せても油がベーコンの下に広がるだけで調理自体は可能です)

ベーコンの食べ方について

ベーコンは、焼いたものを他の食べ物と一緒に食べるのが基本です。
単に焼くのではなく、ブラウンシュガーやメイプルシロップなどを塗ってオーブンで焼くという方法もあり、甘みのあるベーコンに仕上がります。

どの方法でも焼いてカリカリになったベーコンは、結構塩味が強いです。
そのため、ベーコンはお肉と思って使うよりも、お肉兼調味料と思って使う方が合っています。

ベーコンを具として使う場合、サンドイッチやハンバーガーなどに入れて使うことが多いです。
そのまま食べる場合は、パンケーキやじゃがいも、目玉焼きといったものの付け合わせになっていることも一般的です。

他のよくある使い方は、砕いて細かくし、サラダなどにトッピングとしてかけることです。
砕いたベーコンは、トッピング以外にもキャセロールやパン生地に練りこんで焼くなど、使い道は多く自由にアレンジの効く食材になります。

なお、日本でも売っているマコーミックのベーコンビッツは大豆たんぱくにベーコン風味をつけたものであり、あくまで砕いたベーコン風で本物のベーコンではないので、本物志向の方は気を付けましょう。

ベーコンの油について

コストコの「Fully-Cooked Bacon」を焼いた様子

ベーコンは、フライパンなどで加熱することで油が大量に出てきます。
コストコの調理済みのベーコンであっても、画像のように泡状になって油が染み出てきます。

この油にはベーコンの旨味が詰まっているため、拭きとるなどして捨ててしまうともったいないです。
ベーコンを焼いたついでに出てくるものなので、何か他の料理に使うことをおすすめします。

なお、ベーコンから出てきた油はオイルではなくグリス “Bacon Grease”(ベーコングリス)と呼ぶようです。
アメリカのレシピで”Bacon Grease”を使うものを見てみると、色々なレシピを多数見つけられます。

以下、見つけた日本でも手軽に使えそうな簡単な調理・料理の例です。

  • 目玉焼きやスクランブルエッグを作る際の油に
  • 野菜炒めなどの油に使う
  • グレイビーソース(ベーコン油に小麦粉・牛乳を足す)の材料に使う
  • ドレッシングの材料に使う

日本で本物のベーコンは買える?

日本でも、少数ながらもいわゆる本物のベーコン(アメリカ式の・アメリカから輸入されたベーコン)は購入可能です。

どうしても価格的にタンパク質を含む一般的?な日本のベーコンよりも割高ですが、本物のカリカリになるベーコンを食べたいのであれば、そういったものを購入することを強くおすすめします。

そんな本物のベーコンが買えるお店や商品については、詳しく以下の記事にまとめました。

ほぼいつでも本物のベーコンが買えるお店は、コストコです。
ネットでも購入可能ですが、会員でかつ近くにコストコの店舗があるのであれば、直接買う方が当然安く買えます。

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