
皆さんはFlashゲームの名作、The Last Standシリーズをご存じでしょうか?
このシリーズはFlashゲーム時代は襲ってくるゾンビを撃退して生き残っていくガンシューティングゲームでした。
1、2は固定画面でのシューティング、3作目のUnion Cityは横スクロールアドベンチャーになり、今作では3Dに進化しました。
今回はそのThe Last Standシリーズの最新作の、PC/PS4/5向けゲームであるThe Last Stand: Aftermathを紹介したいと思います。
※PC(Steam)版/英語でプレイしています。
The Last Standシリーズについてはこちらにまとめました。
はじめに
基本情報
販売元 | Con Artist Games(開発元)/Armor Games Studios(パブリッシャー) |
公式サイト | Steam |
リリース日 | 2021年11月16日 |
対応機種 | PC(Steam)/PS4 |
ジャンル | ローグライト/見下ろし型ガンシューティング |
販売価格 | 2800円(Steam)/2640円(PS4/PS5) ※PC版はデモ版あり |
「The Last Stand:Aftermath」はどんなゲーム?

「The Last Stand:Aftermath」は、世界にゾンビウィルスが蔓延し、人類のほとんどがゾンビ化してしまった世界で、感染してしまった人々がボランティアとして拠点の外の世界へ希望を求めて旅立ち、生存者たちの為に物資や知識を集める旅をしていくというゲームです。
「The Last Stand」シリーズ3作目である、「The Last Stand: Union City」の15年後の世界が舞台で、その舞台であったUnion Cityに生き残った人々が”The End”と呼ばれる拠点を作っており、すでにウィルスに感染してしまい先のない人をボランティアとして車で旅に出すということをしています。
当然拠点の外はゾンビであふれており、燃料や物資を探し、廃墟や車のトランクといったところから布やバット、銃弾といった装備品やアイテムを拾い集めながら進んでいきます。
プレイヤーは近接武器と遠距離武器をうまく使い分けながらステージを進み、得られた知識や物資を次のボランティアへ引き継いで物語を進めていきます。
ジャンルのローグライトにある通り、毎回違うステージ、違うアイテムを見つけて進んでいくことになります。
操作自体は3D見下ろし型のアクションシューティングで、できるアクションにはローリング回避やフォーカスモード(スローモーション)などがあります。
ゲームの流れ

最初に操作方法などのチュートリアルを兼ねたステージの探索が始まります。
最初のステージでボランティア(プレイヤー)が死んでしまうと、本編開始となります。
本編以降のゲームの流れは基本的に同じで、
- 最初にプレイヤーの操作するボランティア(初期装備が異なる)を選択する。
- 拠点で準備を整えて外の世界へ出発する。
- 周辺を探索しながらマップを進んでいく。
- 死んでしまったら拠点でボランティアを選び直して再スタート
といった感じの流れになります。
再スタートの際に、そこまでに手に入れた物資(Supply)や知識(Knowledge)、アップグレードは次のボランティアに引き継がれます。
アップグレードには見つかるアイテムが増える、攻撃力が上がる、アクションのスピードが上がると言ったプレイヤー強化の他、開始時にもらえるアイテムを増やすと言ったものがあります。
プレイヤーであるボランティアはゾンビウィルスの感染者であるため、時間とともに徐々に感染度が上がっていき、一定の感染度を超えると変異(Mutation)を起こします。
変異は主にプレイヤーに有利な効果をもたらしますが、同時にHPの最大値が減ります。
ゾンビや罠などでHPが0になる以外にも、この感染度がMAXになっても死んでしまいます。
物語を進め、The Endの生き残りの人々やボランティア達の運命がどうなっていくかを是非確かめてみてください。
楽しい・面白いと思ったこと
繰り返しプレイして段々と進めやすくなるところが楽しい
ゲームの流れでも書いた通り、旅の途中で手に入れた物資や知識はやられてしまっても次に持ち越せます。
そのため、最初は近所までしか進めなかったところが、アップグレードを繰り返していくうちに強くなり、徐々に行動できる範囲が増えていくところが、次はもっと先に進みたいと思えて繰り返しプレイしたくなりました。
ゲームが進むにつれて段々とストーリーが進み、世界観やプレイヤーであるボランティアがなぜゾンビが発生してしまったのかといったことが分かるようになる点も、もっと先に進めたいと思える動機になりよかったです。
フォーカスモードが便利

このゲームには、フォーカスモード(Focus Mode)というスローモーションになる機能があるのですが、射撃をゆっくり正確に、かつ射撃によるダメージが上がるだけでなく、マップにある燃料や物資、ワークベンチといった重要なアイテムなどの位置もどちらにあるか方向で示してくれます。
最初は”?”マークと方向が示されているだけで何かわからないようになっていますが、近づくことで何のアイテムや設備なのかが分かるようになっております。
このゲームはどのステージも、進むには基本的に燃料を探す必要があるのですが、どこにあるか見つからず探し回って無駄な時間を使ってしまうということが起きず便利だと思いました。
感染度/抗体の管理が面白い
前述の通り、プレイヤーには感染度の概念があり、変異をすることでアップグレードよりも強力な移動速度アップや攻撃力アップなどの能力を得られます。
これと引き換えにHPの最大値が減るため、変異が進みすぎるとやられやすくなってしまいます。
ゲームには一度に一つまでしか持てない、感染度が一定時間上がらないようになる抗ウイルス剤(Antiviral)がありますが、希少で特定の施設などでしか手に入らないため、特に序盤は常に使い続けることは難しいです。
(抗ウイルス剤で感染の進行は止められますが感染の進行を戻したり完全に治療をすることはできません)
序盤は探索できる範囲が狭いので、最初から使ってしまうか、感染度が上がりそうな直前で使うかといった使うタイミングを考え、ゲームが進んで慣れてきたらいかに抗ウイルス剤を切らさずに進めるか、ある程度置いてありそうなステージが分かってくると思うので、効率よく手に入れられるかを考えて進める、というようにゲームの進行度で感染度の扱いが変わっていくのが面白かったです。
ちょっと気になった・いまいちだったこと
バグが割とある
発生頻度は高くないですが、見えない段差などに引っ掛かり動けなくなるような進行不可になるバグがあります。
段差の多いステージでなりがちで、一度発生してしまうとゲーム自体をリセットするか感染度MAXで死亡するまで待たないといけなくなり、途中セーブ機能はありますがこのバグ自体の対策自体はできずちょっと残念でした。
(なんとなく引っ掛かりそうなところに行かないようにすれば予防はできます)
また、段差や入り組んだステージで射撃時の狙いがおかしくなり、狙っていないところに攻撃してしまうこともありました。
近接攻撃は特にバグに遭遇せず使えましたが、主にゾンビの攻撃が激しくなる中盤~後半の銃が使いたくなる場所で起きがちだったのがちょっとマイナスです。
拾えるアイテムに運が絡む
ローグライトなので仕方がないことですが、道中でいいアイテムや弾薬、抗ウイルス剤などが全然出ず、ゾンビを倒せずにほとんど進めなかったといったことがたまにあり、1プレイでの進めやすさがまちまちでした。
アップグレードを進めればある程度は解消されるのでそこまで大きな不満点ではありませんが、最序盤の慣れていないころは2マップ進んだ程度で割とすぐに死んでしまうので挫折してしまう方もいるかなと思いました。
こんな人におすすめ

「The Last Stand:Aftermath」はこんな人におすすめなゲームです。
- ゾンビサバイバル系のゲームが好き
- ローグライトのアドベンチャーが好き
- 繰り返すことで段々と強くなっていく過程が好き
- 程よく難しい見下ろし型ガンシューティングがしたい方
- The Last Standシリーズが好きな方
ちょっと気を抜くとアップグレードをしていてもあっさりやられてしまうような難易度なので、簡単なゲームを求めている人にはあまりおすすめできません。
(※難易度の設定はありません)
逆に、完全にアップグレードをしていてもマップ終盤の方の難易度はある程度高めなので、ゆるすぎないゲームをしたい方におすすめです。
ストーリーは思った以上に作りこまれていて、クリア後にもゲームは続くので、長く楽しめるようになっています。
近接攻撃での攻撃時の効果音や、大量のゾンビを一気に倒す時といった時の爽快感、ストーリーやマップを進めることの達成感などを味わいたい方、こういったジャンルやテーマのゲームが好きで気になった方は是非遊んでみてくださいね。
まとめ

今回は「The Last Stand:Aftermath」について全てアップグレードし終わるまでプレイしてみて思ったことをまとめてみました。
まとめてみると,
- ゾンビサバイバル系が好きな人は楽しめる
- まとめてゾンビを倒す爽快感が味わえる
- 繰り返しプレイすることで強くなれる
- ローグライトならではの毎回違うプレイを楽しめる
- 進行不能になるバグが稀にある
- 進めやすさに運が絡む
- 後半は少し難しめ
といった感じになります。
購入時に思っていた以上に面白くてついやりこんでしまい、クリア後のストーリーを進めたい一心で一通り遊びつくしたかなと思うところまで遊んでしまいました。
Steamにはデモ版もあり、ちょっと気になったという方は試してみてもよいかもしれません。