
Steamで「ゆうえんち夢物語」がリリースされていたので、早速プレイしてみました。
遊園地経営シミュレーションゲームは割とメジャーなテーマなのか、私の知っている範囲では意外といろいろなメーカーから販売されているイメージがあります。
それらのゲームは3Dのグラフィックが多い中、今作は「ローラーコースタータイクーン」のような、斜め上視点(クオータービュー)のゲームになっています。
そんな、「ゆうえんち夢物語」を一通りプレイしてみたのでプレイしてみた感想とレビューをしていきたいと思います。
はじめに
基本情報
販売 | カイロソフト |
公式サイト | ゲーム紹介ページ |
リリース日 | 2021/6/30 |
対応機種 | iOS/Android、PS4、Nintendo Switch、Steam |
ジャンル | 遊園地経営シミュレーションゲーム |
販売価格 | 800円(アプリ版)、1500円(PS4、Switch)、1380円(Steam) |
「ゆうえんち夢物語」はどんなゲーム?

タイトル通り、遊園地を経営し、お金を稼いで規模を拡大していき、お客さんで賑わう人気の遊園地を目指していく経営シミュレーションゲームです。
今作もいつものカイロソフト同様、ドット絵のグラフィックが特徴ですが、他の作品と比べるとキャラ(お客さんなど)のサイズがより小さくなっています。
これは見た目が小さく動いている様子がかわいいだけでなく、一度に訪れるお客さん(このゲームではゲストと呼びます)の数が多い(終盤になると1000人越え!)こともあり、ゲーム自体の負荷軽減の意味もあると思います。
(実際、スマホアプリ版では動作が重いというレビューも見られました)
ジェットコースターなどのアトラクションはある程度自由に配置を決めることができ、これまでの作品よりもレイアウトの自由度が高くなっています。
帰宅の原因を調べることもでき、カイロソフトのゲームにしては割と経営シミュレーションらしい要素が入っています。
プレイヤー次第ではありますが、自然がテーマのエリアや、西部劇エリアといった感じで似た雰囲気のアトラクションなどを固めたエリアを作ってレイアウトや景観を自分好みにする楽しみもあります。
全体的にはそこまで難易度も高くなく、難しく考えず気楽に遊べて楽しい経営シミュレーションゲームになっていました。
ゲームの流れ

最初はいつも通り、何のアトラクションもない小さな遊園地(予定地?)から始まります。
ここにアトラクションやベンチ、自販機などを設置して、人気の遊園地に成長させていくことになります。
アトラクションは大きく分けて2種類あり、1つは小~中規模の設置後に大きな変更(サイズなど)を行えないアトラクション、もう1つは大型の設置後にルートや高さなどを編集できるアトラクションに分けられています。
今作はこの大型アトラクションの配置を工夫できる点が大きな特徴で、オリジナリティを出せる要素になっています。
大型アトラクションはゴーカート場やジェットコースターといったものが該当し、コースなどを自由に編集できるので、この配置をどうするのか工夫することが見た目やオリジナリティを出せるというだけでなく、ゲームを進める上でのポイントにもなってきます。
アトラクションは集めた感情ポイントを使って研究を行うことで、よりサイズを大きくしたり、夜間の営業ができるようになったり、乗り心地を上げられたりします。
今作は前述の通り、退園の理由を調べることができ、できるだけお客さん全員が閉園時間まで滞在してくれるように、アトラクションを充実させるだけでなく休憩用の施設(ベンチやトイレ、屋台など)をまんべんなく配置する必要もあります。
また、今作もランクアップ制になっていて、ランクアップ条件を達成していき☆5ランクを目標に経営していくことになります。
そうやって徐々に園内を充実させていき、ゲスト(お客さん)の要望を達成して、様々な客層や配信者たちに大人気の遊園地を作り上げていきましょう。
簡単評価
総合評価 | |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
おもしろさ | |
難易度 |

最序盤はちょっと進み方が地味かも?
中盤以降は園内が賑やかになってきて、見ているだけでも楽しくなってくるよ。
増えたアトラクションや施設などを自由に配置して自分好みの遊園地を作っていこう!
プレイしてみての感想

今作は割とメジャーなテーマである遊園地の経営ということで、この系統のシミュレーションゲームの醍醐味でもある(大型)アトラクションの設置・拡張や全体的なレイアウトをどうするかといったことを考える楽しみがありました。
最初は置けるアトラクションが少なく、閑散としていますが、ゲームを進めていくにつれ多数のアトラクションや施設を置けるようになり、よりレイアウトの自由度が高くなります。
遊園地の外周を囲むように長いジェットコースターや、高低差のある蛇行した複雑な形のコースも作れ、マスコットキャラごとに決まったテーマのエリア(ゾーン)が設定できるなど、アイデア次第で自分オリジナルなテーマパークを作れる点は良かったです。
途中、プレイしていて思ったのは“思った以上に終盤まで操作することがあって忙しい”ということです。
今作は遊園地のアトラクションなどの設置や改良などをするだけでなく、敷地の拡大工事が終わるたびに敷地拡大をする位置の再指定をしないといけない為、最後の方まで放置しておくことができないようになっていました。
個人的にはやることが多くても気になりませんが、のんびり時折眺めつつプレイするという、いつものカイロソフトのプレイスタイルを思っているとあれっと思うかもしれません。
一度に訪れるお客さん(ゲスト)はおそらく過去作含めても一番多い作品で、特に終盤のごちゃごちゃ感は見ていて楽しくなります。
ただランク☆5や利益を上げることを目指すという効率重視のプレイ以外にも、景観重視のプレイなど、色々工夫できて楽しめる点が多く、周回要素(引継ぎ)自体は他作品より弱めですが、楽しく長く遊ぶことができ個人的には高評価でした。
プレイ中にちょっと気になったこと

ちょっと施設配置関係の操作性がいつもと違うので最初慣れませんでした。
これ自体はプレイしていくと感覚がつかめてくるようになるのでそこまで問題ではないと思います。
※いつものメニューから施設選択→建設ではなく、建設位置を選択→建てる施設を選択という感じです。
配置換えなどについて
道やゾーン内に設置する施設の配置換えができない点はちょっと気になりました。
一応設置前に施設が点滅し、確認はされますが、狙いと場所がずれていた場合は最初に戻って設置位置の選択をしなくてはいけません。
ここは、従来のメニューから選んで、マップ上で場所決めをしてから確定して置く方式の方がよかったです。
(おそらくゾーン内限定の施設などがあって設定が難しかったのかもしれません?)
歩道などの種類の増やし方が微妙
今作は、一部を除く歩道や植物、交通手段といったものを追加するには、拡張工事の際に見つかる埋蔵物を開けてアンロックしなくてはいけません。
交通手段は集客手段として重要で、従来作のように投資などの方法で増やせればいいかなと思ってしまいました。
また、歩道や植物は最初から使えるものを除き、埋蔵物を開けることでしか新たな種類が追加されません。
ゲームの進行自体には影響しませんが、景観を重視したい人にとっては後々作り直しをしなくてはいけないので、一部はゾーンとセットでアンロックされるような感じならよかったのかなと思いました。
まとめ

ここまで、「ゆうえんち夢物語」のプレイした感想や内容などについて書いてみました。
最序盤はいつも通り、ゲームはのんびりと進みますが、ランクアップが可能になったあたりからアトラクションの配置を考えたり、感情ポイントをどうすれば集められるかを考えたりと忙しくなってきます。
建てられるようになったアトラクションを順番に並べていると割とレイアウトがぐちゃぐちゃになってしまいがちですが、配置換えなどで後で自分の思った通りに綺麗に並べられた時の達成感もあります。
自分が作ったコンセプト通りの遊園地が完成し、そこに大勢の人がやってきて遊んでいるところを見ているのは楽しいです。
もし3D系の経営シミュレーションは重くてやりたくない、シンプルなグラフィックのゲームがいいという方や、気軽に遊園地を作ってみたいといった方は、このゲームで理想の遊園地を作ってみてはいかがでしょうか?