
SteamでPC版の「映画スタジオ物語」がリリースされていたので一通りプレイしてみました。
映画を作るシミュレーションゲームはあまり他では見かけないですが、シンプルなゲーム性は今作もカイロソフトらしくあって、テーマなどを決めるだけで後は自動で映画が作られていくという、操作自体は簡単にできるようになっていました。
ちなみに、今回ゲームのメインとなるスタジオの様子は、カイロソフトのゲームでは珍しい横からの視点になっています。
そんな、「映画スタジオ物語」のプレイした感想とレビューをしていきたいと思います。
はじめに
基本情報
販売 | カイロソフト |
公式サイト | ゲーム紹介ページ |
リリース日 | 2019/02/21 |
対応機種 | iOS/Android、PS4、Nintendo Switch、Steam |
ジャンル | 経営シミュレーションゲーム |
販売価格 | 800円(アプリ版)、1500円(PS4、Switch)、1280円(Steam) |
「映画スタジオ物語」はどんなゲーム?

ドット絵のグラフィックが魅力のカイロソフトがリリースした、小さな映画会社を経営し、世界一の映画製作会社を目指していく経営シミュレーションゲームです。
横視点が特徴になっていて、映画スタジオを経営し、スタジオや関連施設、ロケ地などを増やしていくことになります。
映画を題材としているだけあってか、単位こそ円ではなくGですが、カイロソフトのゲームにしては収入・支出共にお金の桁数が序盤から多めになっています。
お決まりの最初は地元でしか放映しないような映画しか作っていなかったスタジオを、徐々に大きくしていく流れは経営シミュレーションとしては定番ながら面白くできています。
やれることもランクアップなど、ゲームが進むに伴って増えていく為、最初はやれることが少ないですが逆に何をすればいいか迷うこともなく進められ、チュートリアルもあって新設設計になっていると感じました。
ゲームの流れ

ゲームの大きな流れは、映画の内容などの設定をして映画を作り、完成したら映画を放映し、その興行収入で稼いだお金を元にまた映画を制作して…ということの繰り返しになります。
映画の制作は、ジャンルと内容、出演者、実施する広告(宣伝計画)といった設定を行うだけで開始できる、簡単なものになっています。
このあたりは、カイロソフトの他のゲーム(「ゲーム発展国++」のような)と同じ感覚です。
お金に余裕が出たら新たに制作スタッフを雇用したり、出演者との新規契約をしたり、ロケ地の追加やスタジオ内の施設の充実をさせたり…と映画を製作するための環境を良くしていく必要があります。
放映する映画館を増やすこともでき、最初は地元の映画館でしか放映されませんが、全国規模に契約を増やしていき、やがては全世界で映画の放映ができるようになります。
また、今作はカイロソフトではおなじみのランク制になっており、ゲームの目標としては☆5ランクを目指すことになります。
そんな感じで映画スタジオを経営して徐々に規模を大きくしていき、ゲーム終了となる20年目までに、世界一の映画スタジオを目指していきます。
簡単評価
総合評価 | |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
おもしろさ | |
難易度 |

序盤はちょっと難しめだけどうまくいって自分の作った映画が評判になって儲けていく様子がおもしろい!
操作性はちょっとPC向けじゃない感じかな?
プレイしてみての感想

今作は、映画スタジオの経営というちょっと珍しめなテーマですが、いつものカイロソフト同様、映画制作にあまり詳しくなくても楽しく遊べるようになっていました。
説明には書いておらず特にゲーム性に影響はしませんが、アニメ映画などではなく、出演者を雇ってロケ地で撮影をするなど、設定上は実写映画を制作しているようです。
映画がノミネートされることのある映画祭はなんとなくテレビなどで聞き覚えがあるものだったため、いつものパロディ要素は健在だなと思えました。
今作は、「開店コンビニ日記」ほどではないですが、序盤の経営がちょっと厳しめになっていて、お金がたまらずなかなかスタジオのアップグレードまで手が伸びないことが多かったです。
その分、映画館の追加契約などがきっかけとなり、一気に興行収入が伸びてお金が増えたときの楽しさ・達成感がありました。
なんとなく、今作はゲームを進めていると一定間隔で乗り越えるべき壁ともいえる、伸び悩むポイントがあるなと思ってプレイしていました。
後述の操作性の問題はPC向けにリリースするにあたって、ちょっと変更があればよかったかなと思います。
カイロソフトに限らず、こういった何かを繰り返し作成・販売をしていくジャンルのゲームは単調になりがちですが、映画という題材や、スタジオの建築・アップグレード、ランクアップシステムやスタッフ構成、映画の題材の組み合わせなど、飽きにくいような工夫があって楽しめました。
プレイ中にちょっと気になったこと
全体的にプレイしていてそこまで気になる点はありませんでしたが、操作性の面でPCではちょっとやりづらい点がありました。
元々最初がスマホ向けのゲームなので、タッチ操作を前提にしているのだと思いますが、PC向けにリリースするにあたり特に変更がなかったのは残念です。
特に気になったのは、スタッフや出演者をスカウト(雇用)する際、マップ上の歩いているキャラを選択しないといけないのですが、タッチと違いマウスだとすぐ選択できなくて面倒に感じてしまいました。
(私の操作が下手なだけかもしれませんが…)
他にも、今作は横視点の為、ゲームが進んでくると建物などが増えた際に左右に長くなるのですが、スクロールはキーボード(AD/矢印キー)かマウスでのドラッグで移動の為、少し手間に感じました。
これもタッチパネル操作ならそこまで問題にならなかったのかなとは思います。
まとめ

ここまで、「映画スタジオ物語」のプレイした感想や内容などについて書いてみました。
序盤はちょっと資金繰りが難しめになっていますが、それを乗り越えて一気に収入が入った時の達成感や爽快感といった楽しさもあります。
そうやってゲームが進むとできる要素も増えていき楽しさがよりアップしますので、難しそうだからと言って諦めずにプレイしてほしいところです。
今作もカイロソフトではおなじみのパロディ要素があるので、キャラクターや映画祭といったものの元ネタを探してみる楽しみもあります。
ゲームの進め方の難しさはありますが、操作や遊び方自体は簡単になっている為、ゲーム初心者や映画制作の知識がなくても気軽に遊べるようになっていますので、気になった方は是非遊んでみてはいかがでしょうか?