
Steamのゲームを探していると、ふとカイロソフトさんの「冒険ダンジョン村2」がPC版で販売されているのが目についたので遊んでみました。
「冒険ダンジョン村2」は、タイトル通り「冒険ダンジョン村」の続編で、RPG風の村を運営して、やってくる冒険者たちをサポートするための施設を作り、近くにいるモンスターを退治し、ダンジョンを制覇していくシミュレーションゲームです。
全体的な難易度はそこまで高くなく、時間制限なども特にないので自分のペースで進められるようになっています。
今回は、そんな「冒険ダンジョン村2」のPC版(Steam版)をある程度プレイしたので、その感想やレビューをしていきたいと思います。
はじめに
基本情報
販売 | カイロソフト |
公式サイト | ゲーム紹介ページ |
リリース日 | 2020/11/30 |
対応機種 | iOS/Android、PS4、Nintendo Switch、Steam |
ジャンル | RPGの街運営シミュレーション |
販売価格 | 800円(アプリ版)、1500円(PS4、Switch)、1280円(Steam) |
「冒険ダンジョン村2」はどんなゲーム?

「冒険ダンジョン村2」は、モンスターの生息する危険な土地にある村を発展させ、冒険者たちをサポートしながら冒険者たちを育成し、モンスターを倒して平和を取り戻していくというシミュレーションゲームです。
前作同様のカイロソフト特有のゆるい感じの世界観が特徴で、正統派のファンタジーではないのでそのような世界観を期待している人にはあまり向いていないかなと思います。
登場人物は日本っぽい名前のキャラが多く、アイテムや施設もいかにもRPGっぽいものから現代的なもの、日本的なものなどが混在しているので、それ込みで楽しめる人向きです。
ストーリー自体は冒頭に書いた程度のものしかないので、おまけ程度にしかありません。
(ゲーム中にもほとんど触れられることもないです)
これと言ってエンディングのようなものもないので、一応全マップクリアがゲームクリアですが、飽きるまで遊ぶというスタイルでもいいかなと思いました。
時間制限等もないので、全体を通して気が向いた時にのんびりやるのに向いているゲームです。
ゲームの流れ

最初は小さな村をプレイヤーは運営し、脅威となっているボスモンスターの討伐を目指します。
最初は宿屋や武器屋といった建物を建築し、冒険者たちに装備やHP回復の場を提供します。
建物を建築したり、冒険者に武器などを提供たりして満足してもらうことで人気度が上がり、ランクアップできたり、新たな冒険者がやってきたりします。
冒険者たちは、村の施設を利用するだけでなく、村の外に行き、冒険を行います。
村の外にはモンスターが出現し、冒険者たちが討伐してくれるほかに、クエストが発生します。
クエストは参加してくれる冒険者を募集し、そのメンバーでダンジョンの攻略や、特定のモンスター討伐などを行います。
(クエストの進行は戦闘同様、全て自動で行われます)
クエストをクリアすることで、装備品やアイテム、経験値などが得られます。
ある程度時間が経つと(クエストをクリアしていくと?)、ボスモンスターが出現します。
ボスは通常のクエスト同様、募集した冒険者がメインとなりますが、実質冒険者たち総出で討伐をする感じになっています。
ボスを数体討伐し、そのマップのラスボスを倒すことでマップクリアとなります。
ラスボスを倒した後は次のマップへ行くか同じマップで続けて遊ぶか選べます。
マップが進むと新たな施設や冒険者たちが出現します。
うまく冒険者たちを育てて、最終マップのラスボスを倒すのを目標に進めていきましょう。
簡単評価
総合評価 | |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
おもしろさ | |
難易度 |

ストーリーはほとんどないようなもの。
後述のメッセージ問題がちょっと気になるけど全体的に面白く、ついついやりこんでしまう内容だった!
プレイしてみての感想

次々と冒険者たちが街にやってきて、様々な職業の冒険者たちがモンスターを倒しに向かっていく様子を見ているのは楽しいです。
カイロソフト全般に言えて今作に限りませんが、冒険者たちの名前はダジャレや有名人などのパロディになっていることも多く、何をイメージしていたのか考える楽しみがありました。
村の施設は多彩で、コンセプトを決めてレイアウトを考えるのも楽しいです。
また、施設の種類は思ったよりも多く、複数回土地の拡張ができるのですが、うまく配置するものを決めておかないと冒険者たちの住居を立てすぎた場合、最大サイズでも土地が足りなかったです。
街の特徴のシステムは、何がどのパラメータを上げるのか分りづらいところはありましたが、なんとなく上がりそうなものから意外なものまでパラメータに関わっていて、楽しめるものでした。
やりこみ要素はカイロソフトの中でトップクラスに多く、称号集めやお気に入りの冒険者を全職業マスターさせたり、ステータスをアイテムプレゼントなどを駆使したりして最強にするといった楽しみ方もあります。
最終的にゲームが進んでくると冒険者たちはかなりの人数になり、にぎやかになって見ているだけでも楽しいです。
プレイ中にちょっと気になったこと

プレイしていて嫌でも気になってしまった点が少しありました。
特に、メッセージウィンドウの多さに関する不満はレビューでも多く見られました。
表示されるメッセージウィンドウが多すぎる
他のカイロソフトのゲームと比べても、本作はゲームを一時停止する形で出現するメッセージウィンドウが非常に多く感じました。
メッセージが表示されるタイミングは、街の特徴や街人気が一定を越えた時や、勲章をもらった時、冒険者が職業をマスターした時など様々です。
ちょっと冒険者たちを眺めていたり、時間を進めたりしようと思って放置しようとしても、何らかのメッセージウィンドウが表示されて中断されてしまうため、割と鬱陶しいです。
また、そのメッセージもクリック(決定ボタンなど)を何度かしないと次へ進まないので、連打をしていて指も疲れてしまいます。
2つ目の村以降、高速モードが使えるようになりますがメッセージウィンドウで一時停止するのは変わらず、体感的にはより多く出てくるように感じてしまいます。
オプションでメッセージのON/OFF切替えができるなどの、何らかの形で省略する機能があってもよかったんじゃないかなと思いました。
最終的に冒険者が同じような感じになりがち
メッセージウィンドウと比べればそこまで大きな不満ではありませんが、ゲームが後半に進むにつれ思ったこととして、冒険者たちや装備について気になる点がありました。
冒険者たちは名前や見た目が様々で、どんなキャラが出るのか楽しみにできるのですが、装備品や職業が最終的に似たものになりがちです。
装備品に関して、武器はまあまあ種類があり装備したものが見た目にも反映されるので変える楽しみがあります。
しかし、防具とアクセサリーは種類は多いですが装備したものによって見た目は変わらず、性別や職業といったことで装備できるものが変わることもないので、シンプルなのはいいのですが最終的に最強装備が1択になってしまうのは選ぶ楽しさがなくてちょっと残念でした。
職業は特定のものが街の特徴に必要な面もあるのでそこまで単一にならないですが、強さだけを見ると最終的には同じような職業になりがちでした。
まとめ

ここまで、「冒険ダンジョン村2」について、内容やプレイしてみた感想を書いてきました。
全体的には面白いゲームになっていて、ついつい時間を忘れて遊んでしまう感じで楽しかったです。
ただ、メッセージウィンドウに関する不満点は他のプレイヤーも感じているようで、そこが改善されればもっと良くなるんじゃないかなと思いました。
難易度はマップが進むとちょっと敵が強くなってきますが、倒せなくなり全然進めなくなるということはありませんでした。
施設のレベルやパラメータ、たくさんいる冒険者たちのステータスアップや職業といったやりこみ要素もありますので、ハマった人はとことんやり込めるゲームになっていると思います。
PC版だけでなく、スマートフォン版、家庭用ゲーム機版もありますので、前作、「冒険ダンジョン村」と併せて、気になった方は遊んでみてはいかがでしょうか?