
カイロソフトさんでリリースしている「こだわりラーメン館」がSteamで販売されていたので、一通りプレイしてみました。
簡単にゲームを紹介すると、“麺やスープを作っておいしいラーメン屋さんを経営していくシミュレーションゲーム”です。
経営の面白さもありますが、このゲームで一番面白いと感じたのは一番のウリであるラーメン作りのところでした。
遊んでいる内にちょっと気になった点などもあり、そういったことを含めた感想やレビューを今回は書いていきたいと思います。
はじめに
基本情報
販売元 | カイロソフト |
公式サイト | ゲーム紹介ページ |
リリース日 | 2015/01/13 |
対応機種 | iOS/Android、PS4、Nintendo Switch、Steam |
ジャンル | ラーメン店さん経営シミュレーションゲーム |
販売価格 | 800円(アプリ版)、1500円(PS4、Switch)、1280円(Steam) |
「こだわりラーメン館」はどんなゲーム?

ゲームのタイトルにもある通り、ラーメン屋さんを経営するシミュレーションゲームです。
カイロソフトおなじみの見ていて楽しいドット絵のグラフィックは健在です。
メインとなるラーメン作りはスープ作り、製麺、トッピングに分かれており、それぞれどんなコンセプトにしてどんな組み合わせにするかを考えるのが楽しいです。
試作で完成したラーメンは試食会でお客さんに評価され、その後お店で販売することができるようになります。
試行錯誤しながらおいしいスープと麺のラーメンを作って、人気のラーメン屋さんを目指します。
また、本作ではラーメン館という本店とは別に自分のお店を自由に置ける場所があります。
ラーメン館には近くにライバル店も出現し、売り上げを競いあうことになります。
(ライバル店は赤字が続き経営難に陥るとなんと爆発し、撤退します)
ゲームのもう一つの重要な要素として、ラーメン闘技場という屋台で制限時間の内にどれだけ評価点を稼げるかを他のお店と競う大会があります。
これはお店の経営とは別に、屋台のようなもので他店と味でバトルし、勝ち進んでいくことになります。
カイロソフトでは珍しいロック調のBGMが一部で使われている点も特徴です。
ゲームの流れ

まずは出来合いの麺やスープを使い、販売するラーメン作って小さなラーメン屋さんを経営していきます。
最初はできることが少ないですが、ランクアップやゲームが進むにつれできることが増えていきます。
(この点はカイロソフトのゲームではおなじみですね)
ゲームが進むと、このゲームのメイン要素である、スープ作り、製麺などができるようになって本格的に自分オリジナルのラーメンが作れるようになります。
(出来合いの麺やスープもゲームが進むと増えていきますが、自作の方がよりパラメータを高くすることができます)
スープや麺の材料や厨房の設備といったものは、投資やラーメン闘技場で勝つことなどで増えていきます。
ゲームを進めるにはラーメン闘技場で勝ち進んでいくことが不可欠で、おいしいラーメンを作るためにも頑張りましょう。
お客さんにはラーメンの好み(スープの種類や麺の太さなど)が存在し、一種類のラーメンで全てのお客さんを満足させることはできなくなっています。
ただし、お客さんからの評価は多少好みに合っていなくても出来の良いラーメンであれば高評価を得られます。
(ボリュームだけは例外で高すぎると食べきれず残してしまう場合があります)
おいしいラーメンを作ってお金を稼ぎ、闘技場で勝って日本一のラーメン屋さんを目指しましょう。
スープ作りについて

スープ作りは材料を選んで鍋に順番に入れていくことで完成します。
入れる順番次第で出汁が出たり、逆に煮えすぎて味が落ちてしまったりします。
材料は組み合わせでコンボが発生し、コンボをたくさん発生させることによりスープのパラメータが一気にアップするようになっています。
製麺について
製麺は小麦粉とかん水を選び、麺のタイプ(太さ、縮れ具合、加水率)を選択すると完成します。
麺の出来はルーレット形式で行われ、ルーレットの抽選が終わることで麺が完成します。
出来を左右するルーレットの当たりはずれの確率は麺の材料とタイプで決まるため、ちょっと運要素が強いです。
トッピング~ラーメン完成まで
スープと麺を選んだら、トッピングをしてラーメンが完成します。
所持している具材をラーメンに乗せてよりパラメータや販売価格を高めることができます。
(具なしのラーメンも可能です)
トッピングにも相性(コンボと似たもの)があり、組み合わせ次第でラーメンのパラメータがアップします。
最後に店員スキルを使用し、仕上げをしてラーメンが完成します。
プレイしてみての感想

プレイして最初の方は、いつものカイロソフトさんらしいチュートリアルを兼ねたわかりやすいゲーム進行でした。
お客さんが次々と行列を作って自分のお店に入り、作ったラーメンを食べてくれている様子は見ていて楽しいです。
メインコンテンツでもある、ラーメン作りは後述の製麺以外は面白く、ひたすらパラメータの高いラーメンを目指したり、(リアルでの)自分好みのラーメンにしてみたりと、ラーメン自体が好きな人はきっと楽しめると思います。
トッピングできる具材も豊富で、オーソドックスなラーメンから二郎系や家系など、メジャーなラーメンは全部作れそうだなと思いました。
ゲームが進んでくるにつれて、できることが増えてくると、ちょっと今作はメニューが複雑かなと思いましたが、慣れればそこまで複雑でもなかったです。
ラーメン館には同時に複数のお店を持つことができ、配置を工夫したり、各店でコンセプトを決めてメニューを設定したりする楽しみ方ができて面白かったです。
(ライバル店は中盤以降ちょっと空気気味でしたが)
ラーメン闘技場もこれまでのカイロソフトによくあったコンテストのように評価される様子を見ているだけではなく、コマンドを選択してある程度操作する戦略性があり、バトル終盤は点数表示が???で隠れ、勝てるかどうかのドキドキ感もあり楽しかったです。
全体的に見て、カイロソフトのゲームの中では個人的には上位に入る面白さでした。
プレイ中に気になったこと

製麺の問題
個人的に気になったこととして、一つは製麺の運要素がありました。
製麺は前述した通り、材料などで当たり確立が決まるのですが、ゲームで手に入る最高の材料を使った場合の確率はMAXで73%程度とちょっと低めでいい麺を作る為には何度も繰り返す必要があります。
少しランクの低い材料や麺の形状を変えれば当たり率を100%にもできますが、そうするとパラメータが低くなったり、狙った形状にできなかったりという別の問題が出てきます。
スープ作りやトッピングでは同じものを使えば全く同じパラメータになるという点を考えると、製麺の運要素は面白くなっている面もあるとは思いますが、個人的にはあまりいらないかなと思いました。
来店するお客さんが偏っている
もう1つの気になったことはお客さんの客層の偏りです。
客層は増やすことで、設備やアイテムなどをもらったりと様々なメリットがあります。
その客層を増やすには投資が必要なのですが、投資の提案をしてもらうには今いるお客さんにラーメンを提供し、常連客になってもらう必要があります。
この時、来店するお客さんに偏りがあり、レベルの低いお客さん(常連ではない)がなかなかお店に来てくれないことがあります。
そうするとお客さんのレベルが上がらず常連になってくれない→客層を増やすための投資ができない ということが起こり、結果としてゲームクリア時点でもアイコンが”?”のままの客層(未発見)が出てしまいます。(特に後半の街で起こりやすいです)
この点がゲーム中割と気になり、対策も特になさそうなのでちょっと残念でした。
まとめ

ここまで、「こだわりラーメン館」の内容や感想を紹介してきました。
いくつか残念な点はありましたが、全体的に見るとラーメン作りの楽しさやラーメン館でのお店や施設の配置など、カイロソフトらしいゲーム性は変わらずで、個人的には高評価でした。
スープや麺、具材の組み合わせは無数にあるので、ただパラメータが高いものを目指すのではなく、自分好みのラーメンを作ってみたり、有名店のラーメンを再現してみたりするのも面白いと思います。
カイロソフトのゲームは大抵そうですが、決まったストーリーがあるわけではないので、自分なりのお店の設定を考えて遊んでみるのも楽しいです。
対応機種も家庭用ゲーム機からPC、スマホと豊富なので、面白そうだと思った方はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、「こだわりラーメン館 全国編」という、大まかな内容はほとんど同じの基本無料のスマートフォン版アプリもあります。
お試しでこちらを遊んでみてもいいかもしれませんね。