
スキー場と併設されたリゾートホテルを経営するカイロソフトさんのゲーム、「きらめきスキー白書」で一通り遊んでみたのでレビューしてみたいと思います。
今作は元々アプリ版(iOS/Android)で出ていたもので、今回はSteam版でプレイしています。
リリース直後あたりにアプリ版をプレイした時は私のスマホでは後半重くなって若干プレイに支障がありました(おそらく古いiPhoneの為)が、PC版ではゲーム終盤でも重くならず、気にならずにプレイができました。
今回は、そんな「きらめきスキー白書」について、一通りプレイしたのでプレイ時の感想やちょっと気になったことなどのレビューをしていきたいと思います。
はじめに
基本情報
販売元 | カイロソフト |
公式サイト | ゲーム紹介ページ |
リリース日 | 2016/12/27 |
対応機種 | iOS/Android、PS4、Nintendo Switch、Steam |
ジャンル | スキー場ホテル経営シミュレーションゲーム |
販売価格 | 800円(アプリ版)、1500円(PS4、Switch)、1280円(Steam) |
「きらめきスキー白書」はどんなゲーム?

ドット絵のグラフィックが魅力のカイロソフトがリリースした、スキー場と併設されたリゾートホテルを経営していく経営シミュレーションゲームです。
日本のどこかにある小さなスキー場とホテルを、山を開拓し、ホテルの施設や客室を充実させて、広く環境の良い日本一のスキー場リゾートホテルを目指していくゲームです。
スキー場やホテルにある建物は自由に配置することができ、自分オリジナルのスキーリゾートが作れます。
最初は小さくほとんど設備のなかったホテルやゲレンデが、段々とお客さんが増えていき大きく充実していくところが面白いです。
お客さんの数は終盤になるととても増え、ちょっとごちゃごちゃとしてきますがそれも魅力の一つだと思っています。
ちなみにカイロソフトの経営系ゲームでは珍しく営業時間は24時間営業になっています。
その為、夜間や早朝でもナイトライトがあれば一日中スキーヤーが滑ってホテル内の施設を利用していることになります。
ゲームの流れ
最初は小さなゲレンデに訪れるお客さんを相手に、お金を稼いでいきます。
入場料やスキー道具のレンタル料、ホテルの宿泊費などでお金を稼いでいき、設置できるナイトライトや設備などを研究したり、お客さんからの要望に応えたりして、様々な設備を配置して売り上げや人気度を上げていきます。
研究に必要なアイテムは、開拓することやスポンサー、一部の施設、ハイキングに行ったお客さんなどから回収することができます。
ゲレンデはお金を使い森や岩場などを開拓して広げることができます。
スキーリフトやゲレンデのコブやジャンプ台なども自由に配置することができ、自分の好きなように簡単なコースから難易度の高いコースまで作ることができます。
時間が進み夏が来ると雪は解けてしまいますが、グラススキーやハイキング目的でお客さんは来てくれるので1年を通して営業を続けられます。
ゲームが進むとレンタル品の強化やお店の商品開発などができ、より多くのお金を稼げるようになっていきます。
大会に参加できるようになると、優勝するためにお客さんの腕前や装備を強化する必要も出てきます。
このような感じでゲレンデとホテルを充実させていき、日本一のスキー場リゾートを目指しましょう。
プレイしてみての感想

プレイしてみてまず思ったのは、色々と遊んできたカイロソフトさんのゲームの中で、特にお客さんの種類が豊富で、最初はお客さんがまばらにしかいませんが,中盤以降、お客さんがたくさん来るようになると画面がかなりごちゃついてにぎやかになるなと思いました。
カイロソフトさんらしいドット絵のお客さんたちが自分で作ったゲレンデを滑っていく様子や、ホテルで客室や様々な施設を利用している様子を眺めているだけでも楽しいです。
ゲレンデを見ていて楽しいだけでなく、途中で転んでしまうお客さんがいたら何が悪くて転んでいるかを確認して改善するということにも役立つので、ずっと開発し続けるのではなく、たまには少し休んで眺めているのもゲームを進める上では意味のあることになっています。
ある程度できることを終えて、ちょっとした待ち時間になっても見ていて楽しいので、シミュレーションゲームにありがちな待ち時間が苦痛にならずいいなと思いました。
テンポよく進んでいくのが楽しい
シミュレーションゲームでありがちなこととして、お金が無くなったり、研究等が終わるまでやれることがなく待ち時間になってしまうことがあるかと思いますが、今作は待ちになることが少なくとも序盤~中盤ぐらいまではほとんどないと感じました。
新しく出てきた研究を進めたり、スポンサーとの関係を上げたりと、まだやっていないことを進めていればどんどんゲームが進んでいきます。
さすがに終盤は見ているだけになることも増えていきますが、終盤はお客さんでいっぱいになっている頃で、序盤以上に見ているだけでも楽しいです。
お客さんの多さ(人数も種類も)
はじめに思ったことに書いた通り、他のカイロソフトのゲームと比べても、今作はお客さんの数(種類も)が多いです。
そんなお客さんは何らかの行動をすることで次々と増えていきホテルが賑やかになっていく様子が楽しいです。
単に見た目だけの変化ではなくお客さんの訪問数自体が増えて収入増になるというメリットもあります。
これはゲームをちょっと重くしている一因でもありますが、最近のスマホやPC、家庭用ゲーム機であればそこまで気にする問題ではないと思います。
ちなみにお客さんは全員スキルを持っており、次で紹介する大会で多様なお客さんたちを参加させることが可能です。
大会のレースが楽しい

冬の雪のある間だけ、大会という名のスキーやスノボー、ソリのレース大会に参加することができます。
大会は選んだお客さんを1人参加させ、ゲレンデで他の参加者とレースをして1位を目指すものです。
(途中にジャンプ台などでトリックを決めることもできますが競うのはあくまで順位です)
どのお客さんを選んでどんな装備をさせるか、大会中に使えるアイテムは何を持っていくか、いつ使うかといったちょっとした戦略性があるのが楽しかったです。
ジャンプ台で着地と共に一気に減速してしまうのがちょっと気になりましたが、アイテムはスポンサーからもらえ、加速するアイテムを使用することが前提のバランスでそうなっているのかなと思いました。
お客さんはレベルが上がることでより速く滑ることができ、気に入ったお客さんを優先的に強化して大会で勝たせるというやりこみ要素的なものもあります。
プレイ中に気になったこと

資源の入手しやすさにばらつきがある
資源は雪や天然樹木といった開拓で大量に入手できるものの他に、よく使うが主な入手方法はスポンサーだけという山砂や食材系といったように、入手しやすさ(入手方法)にばらつきがある点がちょっと気になりました。
普通に進めていれば大抵の資源は足りるのでそこまで困らないのですが、商品開発や一部の研究で足りないということがあったので、もうちょっと手に入る量や入手方法がわかりやすくなっていればと思いました。
ちなみに、入手方法はどことは記載されておらず、一部のレアな資源は開拓で得られるほかに低確率でハイキングをしたお客さんから入手できる、という点が攻略情報を調べるまで分からなかったので、ちょっと不親切かなと思いました。
資源加工関係について
研究に必要な資源には、加工しないといけないものがあるのですが、必要数を自動で加工してくれる機能がないためちょっと面倒でした。
(一応、加工のメニューで必要なものが一覧の上には来てくれます)
資源加工は所持アイテムが足りてさえいれば待ち時間等はなく完了するため、わざわざプレイヤーが操作して資源加工を行う必要はあまり感じられませんでした。
また、加工した資源に装備のアップグレードで手に入るポイントが多いといったことがあればよかったのですが、そういったことはなく、相性の良い未加工の資源の方が手に入るポイントが高いことがほとんどで、資源加工はほぼ研究用のみの用途だったのがちょっと残念です。
生産した資源の自動回収機能があるのであれば、例えば、加工が必要な場合に必要な資源を全て加工するようなボタンがあれば便利でよかったなと思いました。
開発力が上がらず研究を進められない
資源加工に必要な、開発力というステータスの上がる条件が正確にわからないのが気になりました。
一見資源加工をたくさんすることで上がりそうなのですが、説明上は研究を進めることで開発力が上がると書いており、どの程度で上がるのかが正確にはわかりませんでした。
その為、研究候補は出ていて、加工に使う資源も足りているのに、開発力不足で資源が加工できず研究を進められないということが起こってしまうという点が気になりました。
まとめ

ここまで, 「きらめきスキー白書」の内容や感想を紹介してきました。
カイロソフトらしいツッコミどころのある面白いお客さんやスポンサーといった人たちからのメッセージも健在で、ある程度進んで来たら見ているだけでも楽しい作品となっていました。
全体的に大会以外の難易度は低めですが、クリア後の2週目には違う山(ステージ)やハードモード(必要な費用が高くなるなど)も選択できるようになっています。
装備やお店・商品のレベルといった2週目以降も引き継がれる要素を上げていくことや、お客さんの強化といったやりこみ要素もあり、長く楽しめる作品になっているかと思います。
スキー場経営シミュレーション自体は割とメジャーな題材なのか、他に似たコンセプトのゲームも見かけますが、どれも3Dグラフィックのものばかりで、今作のような2Dのものは珍しいです。
スキー場の配置は割と自由なので、自分なりのコンセプトを決めて作るのも面白いと思います。
ここまで読んでいて、もし遊んでみたい、気になったという方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか?