
Steamを見ていたら、「Ratopia」という、面白そうな横視点のシミュレーションゲームがあったので購入してみました。
住民を管理して、国を繁栄させつつ敵の襲撃に備えて生き残っていくという、一見内容的には「Oxygen Not Included」や「RimWorld」っぽい感じのゲームですが、今作は主人公を操作するタイプで、かつ経済の要素もあるという今までになかったタイプのゲームでした。
その為、単に生き残るだけではなく、研究や建築、交易なども行いながら、階級社会であることなども考慮し税制・財政を考えて制定していくという要素があります。
そんな、「Ratopia」を一通りプレイしてみたので、遊んでみた感想とレビューをしていきたいと思います。
※プレイしたのはアーリーアクセス版の2023/11/9~28のプレイ時点で最新版です。
はじめに
基本情報
開発・パブリッシャー | Cassel Games |
公式サイト | Steamストアページ |
リリース日 | 2023年11月6日 |
対応機種 | PC(Steam) |
ジャンル | 経営シミュレーション・ストラテジー・コロニーシミュレーション |
販売価格 | 2,300円(アーリーアクセス版の価格) |
「Ratopia」はどんなゲーム?

「Ratopia」は、韓国のCassel Gamesが開発する、サバイバル要素に加えて国家の運営要素も混ざったシミュレーション/サバイバル/ストラテジーが混ざったゲームです。
日本語対応で、ちょっと一部変な表現になっているところはありますが、全く意味の分からないようなところはありませんでした。
(アップデートで変な表現はある程度改善されてきているようです)
グラフィックは全体的にデフォルメされたかわいい感じになっていますが、ゲーム内容としては難易度が高めで、ポーズはできますがほぼリアルタイムで時間が進んでいくため、いろいろと考えて行動しなければいけないゲームになっています。
横視点で、「Oxygen Not Included」っぽい感じで資源管理の要素もありますが、「Terraria」のように、主人公が存在し、「ねずみの国の女王様」(名前や見た目等はある程度設定可能)を操作して国を運営していくゲームとなっています。
この系統のゲームでは基本ともいえる、建築や探索、研究といったことを行いながら、「税金」を工夫して制定し、国民たちが不満を持たないように気をつけながらうまく国内の経済を回していくことも並行して行う必要があります。
このゲームは各国民に所持金の概念があるため、何らかの作業(採掘やアイテムの回収など)や仕事を行った場合はその国民に賃金を支払い、逆に何らかの施設を使ったり、食料を食べる際には必ずお金を支払う必要があるという点が珍しい点と言えます。
他にも定期的な襲撃が起こり、兵士を訓練する施設の建設や罠を設置したり、プレイヤー自ら戦ったりして、敵から国を守る必要もあります。
ゲームの流れ

最初は、何者かに襲われて逃亡し、新天地へ何とか逃げ延びたところからゲームが始まります。
ストーリーらしいストーリーが語られるのはここだけで、後は特にそれっぽい物語はありませんが、チュートリアルや時折国民たちから来る意見などの会話で、なんとなく世界観が分かるようになっています。
最初は貯蔵庫のみが建てられた状態で始まるので、チュートリアル(設定でOFFにもできます)に従い、周囲を探索して資源や食料を集め、一人で拠点づくりを始めます。
「都市の入り口」という施設(穴?)を作ることで、国民を増やすことができるようになります。
国民がやってくると、これまで全て自分一人で行っていた作業を任せることができるようになります。
主人公はHP以外の欲求の概念がないため不要ですが、国民たちは食料や衛生、娯楽などが必要なため、それらを満たせる施設を研究・建築し、幸福度が下がりすぎないように気を付ける必要があります。
各国民たちには所持金の概念があり、何をするためにも消費するため、税金をうまく制定し国と国民のお金の管理をしなければいけません。
また、難易度で異なりますが、一定周期で敵の襲撃が発生し、建物や国民を襲ってくる敵を撃退する必要があります。
襲撃以外にも、幸福度が低すぎて反乱を起こしたり、国が発展してくると犯罪者が現れたりと、その他さまざまな問題も発生してくるようになります。
これらをうまく管理しながら国を大きくしていき、最終的に実績の獲得条件でもある記念碑の建設を行うことが目標となります。
簡単評価
総合評価 | |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
おもしろさ | |
難易度 |

ちょっと難易度は高めだけど何をすればいいかがわかるようになってくると楽しい!
ただまだまだ操作性の悪さや説明不足な部分などの不満点がちょっとあるかも。
今後アップデートで良くなることを期待!
プレイしてみての感想

とりあえず一通り、難易度・簡単と普通で遊んでみました。
思っていたよりも説明不足な要素が多く、最初はなかなかうまく進めずに結構難易度が高いなと思うことが多々ありましたが、遊んでいるうちに最初に何をした方がいいのかなどが分かってくるようになりました。
また、操作性も現状あまり良くないため、慣れてくるまでなかなか思うような操作ができずに苦労しました。
このあたりは要改善だとは思いますが、まだアーリーアクセス版ということもあり、正式版になるまでに解決しているといいかなと思います。
税金関係は他のゲームでも見ないなかなか珍しい要素で、国民たちの所持金や何が足りていて何が足りないかなどを見てどんな税でうまく経済が回るのかを試行錯誤し、うまく国を運営できるようになっていくところは面白いです。
建築や探索などの基本的な要素は揃っており、面白く私は気に入って暫く続けて遊んでしまうほどで、好きな人はハマれるゲームになっていると思います。
現状、遊んでいて細々とした不満点はありますが、アップデートで改善されて行っているようですので、少し待ってみるのもいいかもしれません。
プレイ中にちょっと気になったこと

全体的に通して遊んでみて、様々な要素は面白いのですが、全体的な操作性がちょっと悪いと感じました。
実際、他の方のレビューを見ても同じことを思っている方が多く、この点はアーリーアクセスの間に解消されたらいいなと思います。
また、ゲーム内ヘルプなどを読んでもわからない要素が多く、あえて説明を減らして自分で攻略方法を見つけて欲しいという設計なのかもしれませんが、そのあたりの不親切さが一部の難易度を上げている原因にもなっている為、もう少し説明を増やすなどをしてほしいなと思いました。
他にも、すぐ近くへ行けず「迷子」になっている市民(ルートが見つけられないっぽいです)や、休憩時間を設定してお金が足りていても欲求を回復してくれなかったりと、バグなのかプレイヤー側の問題かわからないですが思った通り行動してくれない点がちょっと残念でした。
操作性について
本作は、主人公が存在するタイプのゲームの為、移動が色々な場面で必要となります。
その為、一般的なこの系統のシミュレーションゲームであれば、画面に見えているものであれば各施設や住民をクリックして設定などを行うことができますが、今作は主人公の周囲の施設のみ設定などが可能な為、施設が見えていてもいちいちその施設などの近くまで移動しなければいけません。
他にも、自分で壁を掘って床の建築をするときなども、掘って出た土を拾って建築予定の場所に置いて作るという一連の作業をするだけでアイテムを持っていると他の作業ができないという制約があるため、選択対象を変えるなどの操作が必要で、ちょっと面倒と思いました。
襲撃要素について
難易度によって異なりますが、一定日数で敵の襲撃が起こります。
襲撃いう要素自体は他のサバイバル系のゲームでもあり、緊張感が出るので面白いと思いますが、せっかく防衛用の罠や防壁といった設備を作っても、一見わからない特定の条件で直接拠点の中に敵が出現する為、あまり意味がないものになっています。
これらの防衛用の設備が作れるのであれば、もうちょっと意味のあるものになるように敵の出現位置は基本は拠点の外からだけで中央に直接出現するのはもう少し頻度を減らして欲しいと思ってしまいました。
このあたりは毎回ではなく確率などで少数が拠点内に出現するような感じだといいかもしれません。
※プレイしているうちにわかりますが、特定の条件が揃うと拠点内に直接敵が出現するようになるようで、ゲーム内では特に説明がありません。
まとめ

ここまで、「Ratopia」を一通りプレイしてみた感想とレビューをしてみました。
国家の運営とサバイバル系のストラテジー要素を混ぜた発想は他にない感じで面白く、キャラクター達のデザインや動きもかわいいので、これ系のゲームが好きな方にはおすすめしたいです。
ただ現状、プレイしていてどうしても操作性の悪さなどの細かなところが気になってしまいます。
まだアーリーアクセス版で、Steamのストアページを読む限りではユーザーの意見を反映してよりよくアップデートしていくようですので、もう少し待ってから購入してみるのもありかもしれません。
また、無料のデモ版もSteamのストアページにありますので、一回買う前にデモ版で遊んでみて、自分に合っているか確認してみるのもいいかと思います。