
Steamを見ていたら、「Parking Tycoon: Business Simulator」という、駐車場を経営するというちょっと珍しめなテーマのシミュレーションゲームがあったのでプレイしてみました。
経営するのはいわゆるコインパーキング的な駐車場で、主に駐車料金でお金を稼いでいくことになります。
今作の舞台となる駐車場のある街は治安が悪いらしく、ただ駐車場を経営するだけではなくポイ捨てや落書き、車上荒らしなどが来るため、それらの対策をしなければいけないというところも特徴になっています。
そんな、「Parking Tycoon: Business Simulator」を一通りプレイしてみたので、遊んでみた感想とレビューをしていきたいと思います。
※プレイしたのは2023年11月5~11日頃で、アップデートが頻繁に行われているので最新版とは若干内容が異なる可能性があります。
はじめに
基本情報
開発元・パブリッシャー | Geekon(開発元) Midnight Games(パブリッシャ) |
公式サイト | Steamストアページ |
リリース日 | 2023年11月3日 |
対応機種 | PC(Steam)/PS(予定?) |
ジャンル | 経営シミュレーションゲーム |
販売価格 | 1,500円 |
「Parking Tycoon」はどんなゲーム?

「Parking Tycoon: Business Simulator」は、タイトル通り、駐車場を経営していく経営シミュレーションゲームです。
最近の経営シミュレーションゲームではありがちな、一人称視点のゲームとなっています。
内容的にはそのまんま自分の駐車場を経営・管理することですが、舞台となる街が治安が悪い設定なのか、次々と発生する問題に対処していかなければなりません。
また、駐車場は24時間営業の為、主人公は不眠不休で駐車場管理を行うことになります。
(事務所にはベッドがありますが使えません)
最初の方は従業員を雇うなどもできず、やらなければいけないことが多くて対応が追い付かないくらいにとても忙しいゲームになっています。
やらなければいけないことの合間に、駐車場の舗装をいいものに変えたり、植物を植えたりして1時間当たりの駐車料金を上げ、自販機を置くなどをして、少しでも収入を高めていきましょう。
ポイ捨てされたごみ集め、退場する車から料金の回収、不審者の撃退、購入したアイテムの受け取り、駐車場の景観・設備の整備など、とにかく休む暇なくやることが出てくるゲームなので、のんびり遊びたい人にはあまり向いていないかもしれません。
ゲームの流れ

ゲームが始まってまず最初は、事務所周りの片づけ(掃除)から始まります。
事務所付近には最初、なぜか木材やタイヤ、段ボールなどのゴミが大量にある為、評判(Reputation)がマイナスになっています。
ゴミをある程度捨て、最初の駐車場の整地をしたらペンキを買い、駐車場所のラインを引いてようやく駐車場の営業開始となります。
一応、この辺りまでは簡易的にチュートリアルがありますが、これ以降は説明がなくちょっと不親切かなと思いました。
駐車場はラインさえ引いてあれば営業中となり、空きスペースがあれば24時間いつでも続々と車がやってきます。
時折、駐車場には落書きをしにやってくる不良?や、車上荒らしが出現する為、持っている警棒で撃退する必要があります。
車上荒らしに駐車している車を荒らされたり、落書きされたりしてしまうと、評判が下がってしまうのでできるだけすぐに対処しましょう。
(特に車上荒らしの被害があった場合、車の持ち主に賠償金を支払う必要があります)
駐車場の評判(Reputation)を上げることも大事で、植木や駐車場を広げることなどで上がり、ゴミや落書きなどの景観を損ねるものがあると下がります。
Reputationは駐車料金に影響するほか、一定の数値を越えるとランクアップします。
購入できる設備はランク制限がかかっており、ランクアップすることで駐車場をアスファルト舗装にしたり、監視カメラや柵などの設置、従業員の雇用といったことができるようになります。
最終的にはボロボロのオフィスも立派になり、駐車スペースも2階建ての大きな駐車場に拡張することができるようですので、評判のいい駐車場にできるよう頑張りましょう。
簡単評価
総合評価 | |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
おもしろさ | |
難易度 |

ゲームの内容自体は面白いけど遊んでいて気になる細かな不満点が多いかな?
操作方法やゲーム設定もほぼ変えられないのが残念かも。
今後のアップデートで改善されることに期待!
プレイしてみての感想

駐車場を経営するゲームは見たことがなく珍しいなと思い、面白そうで購入し遊んでみました。
やっていて序盤の方に思ったのは、やることが山積みでかなり忙しいなということです。
特に序盤は何をすべきなのかがあまりわかっておらず、次は何をどうすればいいのか悩みながらひたすらゴミ拾いをするような感じでプレイしていました。
ランクが上がり、従業員を雇えるようになってきたら、段々と余裕ができて楽ができるようになりました。
駐車場や街灯などは形はそれぞれ1種類でかつ置ける場所が決まっており、自由に置ける設備は植木やベンチくらいでその種類も少なく、あまりオリジナリティは出せませんが、この辺りもアップデートで追加されたらいいなと思います。
プレイしてみてちょっと最初に想像していたのとは違いましたが、段々と駐車場が拡張されて広くなっていき、最初は砂利道やコンクリートむき出しだった駐車場も、きれいな駐車場になっていくのは達成感がありました。
現時点(2023年11月)ではまだまだ改善できそうな点が多いですが、もう少し待てばもっと遊びやすくより面白いゲームになるのではないかと期待しています。
プレイ中にちょっと気になったこと

一応、このゲームはアーリーアクセスではありませんが、いろいろと遊んでいて気になる点が多かったので、特に気になったところをピックアップしてみました。
現状、最初に行うことが多いと思われるキーコンフィグはなく、画質の詳細設定などのゲーム設定関係がかなり簡素なので、この点も割と気になりました。
これらはアップデートで徐々に改善しているようなので、もしかすると将来的に気にならなくなるかもしれません。
夜の暗さについて

一番最初に思ったのは、夜になると周りが真っ暗すぎてほぼ何も見えないという点です。
(※11/5のアップデートで多少改善されましたが他のゲームと比較するとまだ暗めです)
また、夜になっても車は誰もライトをつけずに走っており、ゲート前で待機していたり、車上荒らしがいて警報機が鳴っていても、どこにいるのかがなかなか見つけられず苦戦しました。
(Steamのストアの画像だとライトはついていたのですが…)
フラッシュライトも持っていますが、他のものと同時には持てないためあまり使い勝手は良くないです。
駐車場に設置できる街灯なども、設置したところでそれほど明るくならないのでとにかく夜の作業が大変です。
ゴミ捨てがちょっと面倒

ゲーム開始直後からゴミまみれの駐車場ですが、ある程度ゲームが進んでもゴミ問題はついてまわります。
さすがに大き目のごみは出なくなりますが、駐車後に降りた人が高確率でポイ捨てをしたり、 自販機で購入した人がほぼ100%ポイ捨てするというすごい世界なので、清掃員を雇うまではプレイヤーはゲーム中ほぼずっとごみ拾いをし続けなければいけません。
また、駐車場出口付近にはゴミ箱が1つ設置されているのですが、回収してもすぐにごみでいっぱいになるうえ、このゴミ箱が何か機能しているのかが不明でした。
(※アップデートでゴミ箱がすぐに満杯にならなくなり、ちゃんと機能するようになったのかポイ捨ても減ったように思います)
残念ながら、自販機で購入後のポイ捨てはアップデート後もそのままのようなのでそれは回収する必要があります。
ランクが上がると清掃員を雇えるようになりますが、それでもポイ捨てが0にならない為、現状ゲーム中盤からはプレイヤーの仕事が駐車場の管理よりも清掃員になってしまいます。
まとめ

ここまで、「Parking Tycoon: Business Simulator」を一通りプレイしてみた感想とレビューをしてみました。
2023年11月11日現在、Steamでの評価は最初の賛否両論→やや好評と最初の評価よりも少し良くなっていました。
まだまだバグや改善点はあるように思えますが、開発者さんのメッセージを読む限り、これからもユーザーの不満点をアップデートで改善していく予定のようですので、もう少し時間が経てばもうちょっとプレイしやすいゲームになるかもしれませんね。
現時点では日本語未対応ですが、使える言語も増やしていくようですので、もしかすると日本語対応で遊べるようになるかもしれません。
ちょっと荒れた街での駐車場経営に興味がある方は、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?