
前から気になっていた、「Startup Company」を開発した「Hovgaard Games」さんからアナウンスを見ていた、「Big Ambitions」がバージョンEA0.3になっていたので、プレイしてみました。
ゲーム内容は簡単に説明すると、バイトや小さなお店の経営から始め、ニューヨークで一番の経営者になることを目標に文字通り街中を走り回って頑張る経営シミュレーションゲームです。
よくある俯瞰視点で進む経営シミュレーションではなく、主人公を操作し、睡眠や食事などにも気を使いつつ、お店などの経営をしていくという、Sims的なライフシミュレーション要素も入ったゲームになっています。
※バージョンについて:2023年10月2日時点のアーリーアクセス版(EA0.3)でプレイしています。
はじめに
基本情報
開発元・パブリッシャー | Hovgaard Games |
公式サイト | Steamストアページ |
リリース日 | 2023年3月11日 |
対応機種 | PC(Steam) |
ジャンル | 経営シミュレーションゲーム |
販売価格 | 2,576円 |
「Big Ambitions」はどんなゲーム?

「Big Ambitions」は、タイトルの「大きな野心(野望)」という名前の通り、18歳になった主人公がニューヨークの街で一から様々なビジネスを行い、大物になることを夢見てお金を稼いでいく経営シミュレーションゲームです。
今のところ行えるビジネスは、ギフトショップやファストフード店などの小売系がメインですが、サロンやナイトクラブ、法律事務所といったものも経営できます。
お店の経営には、まず物件を探して借りて、その後レジや商品棚などを配置し、商品を仕入れるなどの準備を(特に序盤は)すべて自分で行う必要があります。
これらは主人公自ら車を運転し、家具や商品などを買い集めて各店舗などへ運ぶ必要があります。
また、ただ経営関係の仕事をするだけでなく、主人公のエネルギー(体力)や空腹度、幸福度なども管理しなければいけないという、簡易ではありますがSims的なライフシミュレーション要素+経営シミュレーションといった感じになっています。
デフォルトではクリックで移動などの操作になっていますが、オプションで移動操作をWASDキーに変更することも可能です。
(車の運転はデフォルト設定でWASDキーでの移動です)
変にリアル寄りになっている要素もあり、お店で何か買うためには買い物かごや台車を持って商品を手に取り、お客さんが多い場合はレジで会計待ちをすることになります。
内容としてはリアル寄りではありますが、リアルになりすぎないよう、ゲーム的にある程度簡易化されており、駐車違反以外は(今のところ)運転時に事故を起こしたり逆走したりしても特にペナルティはありません。
ゲームの流れ・ストーリー

18歳になった主人公に、叔父のフレッドからビジネスを始めることを提案され、ニューヨークで様々なビジネスを始めることになります。
ゲームはフレッドおじさんからのアドバイスという形のチュートリアル兼ストーリーが始まります。
(邪魔だと思ったらチュートリアルをやめることも可能ですが、ストーリーも兼ねているのでやった方がより楽しめると思います)
また、チュートリアルの指示以外のことを行うこともできますが、このゲームは意外と細かく、覚えないといけないことが多いので、初プレイの場合は少なくとも最初の方は従ってゲームに慣れた方がいいかと思います。
最初は自宅に冷蔵庫を買い、食料の買い出しやスーパーでバイトすることから始まり、銀行でお金を借りて最初のお店であるギフトショップを開店することで経営者の第一歩を踏み出します。
仕入れや掃除、レジ係など全て最初は自分でやらないといけませんが、進めていくにつれ従業員を雇うことができるようになり、仕入れも買い出しから配達になるなど、徐々に自分のやることが店員的なところから経営側へと変わっていきます。
お金を稼いで新たなお店を開いていき、ビジネスをどんどん拡大してニューヨーク一番の経営者を目指して頑張りましょう!
簡単評価
総合評価 | |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
おもしろさ | |
難易度 |

想像していたよりも本格的な経営ができて楽しかった!
経営と一緒に主人公の体調も管理しないといけなくて最初の方はちょっと難易度高めだけどその分お店を増やしてたくさんお金が稼げるようになっていく達成感があるよ!
プレイしてみての感想

もともと期待していたゲームではあったので、プレイしてみるとついハマって時間を忘れて遊んでしまいました。
正直、最初は「Startup Company」と同じメーカーということで、同じような3Dの俯瞰視点のゲームなのかなと思っていましたが、予想を上回り、主人公を直接操作するタイプの生活系シミュレーションと合体した経営シミュレーションという、なかなか見ない内容で驚きました。
主人公自らニューヨークの街中を動き回っていろいろと準備や仕入れをするのは人によっては面倒と感じるかもしれませんが、私的にはちゃんとお店の経営をしている感が出ていてよかったです。
スマートフォン(PCでも見れます)のアプリという設定で、お店や従業員とのメッセージのやり取りや、仕入れ・シフトなどの連絡・設定ができるのも現代的で、ちょっと凝っていていいなと思いました。
主人公には睡眠や食事、幸福度の状態も存在するために、スーパーやホットドッグ店に行ったり、TVを見たり、ゲームをしたり、ジムで運動したり…と経営するだけではないという点も面白かったです。
(※幸福度のみゲーム途中?までは常にMAXなので最初の方は気にしなくてもOKでした)
ただやってみて思ったのは、車の運転で駐車場のほとんどが縦列駐車をしなくてはいけない(現実のニューヨークもそうですが)ので、運転が下手な私的にはそこが一番難しいと思いました。
(※高級車には自動駐車機能が付いたものもあります)
ゲーム内ヘルプも充実しており、大抵のことはヘルプを見ればわかるようになっていて、かなり親切設計だと思いました。
ヘルプは文字での説明だけでなく、お店の営業に必要な設備や商品がどこで売っているのかもわかるようになっており、お店の名前を選択すれば自動的にマップで場所を教えてくれる機能もあり少し驚きました。
自分で主人公を動かすゲームと言う点だけならよくありますが、経営シミュレーションでは珍しいと思うので、淡々と会社やお店を俯瞰で見ているだけに飽きたという方はぜひプレイしてみてほしいです。
プレイ中にちょっと気になったこと

今のところ、特にプレイしていて大きく気になる点や、進行不能になるようなバグなどはありませんでした。
ゲーム始めの頃にはちょっと面倒に感じる、商品の買い出しや家具の配置といったことはたくさんありますが、進めていくにつれて自動化できることも多く、意図的に面倒にしているのかもしれません。
個人的に今の仕様で違和感があると思ったのは、食品系などの腐る可能性のある商品でも普通の棚で在庫を保管するのですが、現段階では特に何日経っても腐るなどで破棄されることはない点が気になりました。
キャラクリエイトもありますが、まだまだ主人公のカスタムできる選択肢が少ないので増えたらいいなとも思います。
「BizMan」アプリで見れる各お店の詳細やシフト管理がちょっと使いづらいと個人的には感じましたが、この辺りはアップデートなどで使いやすくなったらいいなと思っています。
まとめ

ここまで、「Big Ambitions」について、内容の説明とレビューをしてみました。
思っていた以上に経営シミュレーションとしては本格的で、最初のほぼ全ての経営を自分でやらなければいけないところから、徐々に従業員を増やして自動化や様々な業種のビジネスを拡大していくという点はおもしろく、やりがいがあるものになっています。
今のバージョンでもやれることは多く、アーリーアクセスとは思えないボリュームのあるゲームになっていました。
また、バージョンもまだEA0.3ということで、これからもアップデートが続き、もっとできることなどが増えていくようで個人的にはとても期待しています。
ゲームのアップデート間隔は数ヶ月に1回くらいのゆっくり目ではありますが、これまでのアップデート履歴を見る限りでは、毎回大型アップデート並みに要素の追加がありそうでした。
正式版になる際には販売価格が上がることが多いので、気になっている方は今の内に購入しておくのもいいかもしれませんね。
関連リンク
上記リンクはどちらも、公式で運営されているものです。
内容は全て英語ですが、ロードマップはこれまでのアップデートの内容や、これからアップデートされる内容の一覧が見れます。
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