
SteamやYouTubeなどで見かけて気になっていた「Espresso Tycoon」(エスプレッソ タイクーン)を一通り遊んでみました。
メニュー作りとコーヒー店の経営・内装の配置の両方を行って、世界各地でお店を開き人気のあるコーヒー店にしていくことがメインの目標になっています。
メニュー作りや内装は思っていた以上に豊富な種類から選んで自由に設定できるので、自分好みのコーヒーやお店にしていくのが楽しかったです。
そんな、「Espresso Tycoon」のプレイしてみた感想とレビューをしていきたいと思います。
※2023年9月14日時点のバージョンでプレイしています。
はじめに
基本情報
開発元 | DreamWay Games |
パブリッシャー | PlayWay S.A. |
公式サイト | Steamストアページ |
リリース日 | 2023年6月7日 |
対応機種 | PC(Steam) |
ジャンル | 経営シミュレーションゲーム |
販売価格 | 2,300円 |
「Espresso Tycoon」はどんなゲーム?

「Espresso Tycoon」は、タイトルにもある通り、コーヒーショップを経営する経営シミュレーションゲームです。
コーヒー店経営シミュレーションゲームに多い、自分が店員となって経営するスタイルのゲームではなく、ザ・コンビニシリーズやSimsのように上からの視点で、プレイヤーが直接操作できるキャラは存在せず、お店に家具などを配置していくスタイルになっています。
メインのモードである「Campaign」モードでは、簡単ながらストーリーがあり、プレイヤーが経営者として世界中の各都市で徐々に経験を積みながら人気のコーヒーショップを作っていくという流れになっています。
リアリティはグラフィック以外だとちょっと微妙な感じで、装飾が多いほど商品代金に倍率がかかるなどゲーム的な点が割と目立ちますが、経営シミュレーションゲームとしては王道の出来になっています。
また、英語フルボイス対応で日本語訳もありますが、日本語の翻訳に多少気になる点もありますが、全く理解できないレベルの変なところはなく、英語が苦手なプレイヤーでも遊べるようになっていました。
後述の問題もあり、コーヒーが大好きという方にはちょっと物足りないと感じるかもしれませんが、オリジナルドリンク作りやカフェの内装を作るのが好きというような方にも楽しめる作品になっていると思います。
ゲームの流れ

「Espresso Tycoon」にはチュートリアルも兼ねたストーリーモードである「Campaign」(キャンペーン)と、自由に設定をして経営をする「Sandbox」(サンドボックス)の2種類のモードがあります。
メインのストーリーモードである「Campaign」モードにおける、チュートリアルはとても丁寧で、序盤の方のステージは何をすればよいかなどがほぼチュートリアルで説明され、従っているだけでクリアできる難易度になっています。
また、ドリンク作成などのやれる機能は序盤のステージでは制限されており、ステージを進めることで徐々にアンロックされていく仕様になっています。
この丁寧かつ段階的にやれることが増えていくおかげで、ゲーム初心者でも取っつきやすくなっていて遊びやすいです。
中盤くらいからは自分なりに考えてお店を経営していく必要がありますが、クリア条件は基本的に同じようなものが多く、とりあえずお店のランクを上げてお金を稼げるように経営していけば大抵はクリアできるようになっていました。
終盤になってもそこまで難易度は高くはなく、一部クリアまでの時間制限のあるステージもありますが、基礎が分かっていれば問題なくクリアできるような難易度になっているなと感じました。
これらの制約があるのが嫌な方は、「Sandbox」モードでプレイすることで、最初から好きな街、好きな設定にした上で、全部の機能を使える状態でプレイすることができるので、そういった方はこちらで遊ぶといいかもしれません。
簡単評価
総合評価 | |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
おもしろさ | |
難易度 |

コーヒー屋さんを経営するというのはありがちなテーマだけどドリンク作成は珍しくて面白い!
お客さんの好みに合わせようとするとちょっとパズル的になっちゃうのが残念だけどお店の経営や内装の設定などは楽しくて思った以上に楽しく遊べたよ!
プレイしてみての感想

プレイ動画を見ていて、様々な材料を組み合わせてメニューを作る要素が面白そうでプレイしてみました。
実際、ドリンク作りはゲーム的にも大事な要素で、お店の売り上げを左右するため、実際にこの部分はプレイして面白かったです。
ただ、やっていて後述の問題があったため、ちょっと残念な感じもありました。
キャンペーンモードの序盤の数ステージはほぼ全てがチュートリアルで終わるようになっており、丁寧すぎるくらいのチュートリアルになっていて経営系ゲームが初めての人でも遊びやすいようになっていると思います。
また、世界各国を回ってお店を開いていく設定も面白く、日本ステージ(東京)は海外の作品にありがちなちょっと変な日本ではありましたが、次はどんなところへ行くのかとワクワクできました。
ゲーム全体を通して、お店経営の難易度はそれほど高くないので、雑でもいいので装飾品をたくさん置いてしっかり売れるメニューさえ作ってしまえばクリア自体は簡単でした。
お金がたまってきたら自由に内装も作れるようになるので、「The Simsシリーズ」の建築モードでこだわる人のような、自分好みのお店を作っていくのが好きな人は楽しく遊べるんじゃないかなと思いました。
プレイ中にちょっと気になったこと

全体的に進行不能になるようなバグもなく、日本語訳も多少変なところはありますがそれほど気にならずに遊べました。
ゲーム内容的に気になったことは、主にメニュー作成関係です。
一応、タイトルにエスプレッソと入っているのですが、コーヒー関係の設定はかなり簡素です。
焙煎などの設定はなく、コーヒー豆は品質が☆0~3の4種類のみ(※他のミルクなどの材料も同様)で、複数の豆を用意しても優先的に使用するように設定した豆しか使用できず、ゲーム的には最高品質のものを使えばお客さんは満足してくれます。
(=お店で使うコーヒー豆の品種は実質的に1つということになります)
メニュー作成時に評価されるパラメータはカロリーやカフェイン量、温度などがありますが、味に関する評価はないので、甘さ・酸味・苦み等は評価されず、お客さんの好みに合っていれば味的に現実で飲めそうにない、苦すぎ・酸っぱすぎといったメニューを作っても普通に売れてしまいます。
また、自分好みにオリジナルドリンクを作ってもパラメータがお客さんの好みと一致しなければ全く売れず、結局は登場する客層の好みに合わせてドリンクを作るパズルゲームっぽくなっていました。
せっかく材料の種類が豊富に用意されているのにあまり生かせていない感じがして、ちょっともったいないなと思いました。
まとめ

ここまで、「Espresso Tycoon」についての感想やレビューを書いてみました。
コーヒー店経営シミュレーションゲームは何種類かありますが、一人称視点の直接自分でコーヒー作り等を行うものが多く、プレイヤーが店員としては操作しない、俯瞰視点のゲームはあまりなかったかと思います。
コーヒー好きには設定できることが少なくちょっと簡素と感じるかもしれませんが、ドリンク作成時に選べる材料の種類が豊富で個人的には最後まで楽しく遊べました。
正式版になってからも、サンドボックスモード限定ですが、地球外である月面ステージが追加されたり、パンプキン系のシロップやスイーツが追加されるアップデートがありました。
アーリーアクセスではないのでそこまで頻繁にアップデートは行わないかと思いますが、ロードマップを見る限りでは、今後もワークショップ対応などの新要素を追加するようでした。
デモ版も無料でプレイできるようですので、気になった方は是非遊んでみてはいかがでしょうか?