
アメリカ限定販売の商品を日本で送ってもらえる「転送サービス」会社の一つである、「Alice House」(アリスハウス)の使い方や流れについて解説・まとめました。
転送サービスは、日本へ直送を行っていないお店から商品を購入したい時に使うことで日本にいながら海外の商品を購入し、個人輸入が行えるサービスです。
「Alice House」は、日本人による日本語対応と、送料の安さがポイントの転送サービス会社となっています。
会員登録や商品の登録といった他の転送サービスでよくある面倒な作業が必要なく、フォームに入力するだけでOKという手軽さもポイントです。
また、手数料は転送サービスよりも高くなってしまいますが、購入から発送までをお願いする「購入代行サービス」も行っています。
(代行サービスの利用の流れはこの記事では解説していません)
この記事では、転送サービス会社である「Alice House」を実際に使ってみた流れに沿って、アメリカで購入した商品を日本へ個人輸入するための方法を、解説・まとめています。
- Alice Houseの特徴
- Alice Houseを使ったアメリカの荷物を日本へ転送する方法
- 10lbs(約4.5kg)の荷物を購入した時の送料+手数料は$69.79(約10500円)
- 梱包が丁寧
※当記事の情報や画像は2025年7~8月時点のものです。
他の転送・代行サービスの送料等の比較については以下の記事にまとめています。

Alice Houseとは?

「Alice House」(アリスハウス)は2000年創立の転送・代行サービス会社です。
サイトのトップページにも書かれている通り、「全員日本人女性スタッフ」で、全て日本語対応しているという、安心できるサービスが特徴です。
多くのアメリカの荷物転送サービスは会員登録などが必要な中、ここは会員登録不要で利用可能です。
また、転送サービス会社に多い「オプション」を追加していくことで結果的に手数料が増えることも少なく、合計金額で決まる手数料と重さ・サイズで決まる送料だけとシンプルです。
倉庫の住所はオレゴン州で、消費税0%です。
また、送料も他の転送サービスと比べると安価になることが多く、サービスの質・利用料金の安さを総合的に見ておすすめできる会社です。
Alice Houseの転送手数料
(公式サイトの手数料表より)
| 商品の合計金額 | 手数料 |
|---|---|
| ~$50 | 一律$5 |
| $50.01~$100 | 一律$10 |
| $100以上 | 合計金額の10% |
代行手数料
| 商品の合計金額 | 手数料 |
|---|---|
| $0~$100 | 一律$20 |
| $100.01~$150 | 一律$25 |
| $150.01~$200 | 一律$30 |
| $200.01以上 | 合計金額の15% |
Alice Houseを使った商品の発送までの流れ

「Alice House」を使ってアメリカから日本へ荷物を転送してもらう流れは以下の通りです。
前述の通り、会員登録や事前連絡等は不要で、先にアメリカのお店から商品を購入すればOKです。
(大型の商品の購入など、一般的なサイズと異なる場合は事前連絡を入れた方がいいかと思います)
アメリカ国内にのみ発送しているお店などから、欲しい商品を購入します。
この時の荷物の送り先はアメリカ国内にある倉庫となり、購入・注文は自分で行います。
「Alice House」のサイトに送り先住所が記載されているページがありますので、このページに従ってそれぞれの通販サイトに送り先の住所を設定してください。
(参考:Alice House 詳しい住所の書き方)
※自分での購入が難しい場合は「購入代行サービス」も利用可能です。
商品を注文したら「Alice House」のサイト内にある転送報告フォームに必要な情報を入力して送信します。
アメリカで購入した荷物が倉庫に到着するのを待ちます。
荷物が到着すると、メールで荷物到着のお知らせが来ます。
購入した荷物がすべて揃うと、送料+手数料の案内がメールで届きます。
(荷物が1つの場合は到着した時点で料金の案内が届きます)
PayPalか銀行振り込みで料金を支払うことで、日本に荷物が発送されます。
利用料金の支払いを終えると、日本の自宅住所に向けて荷物が発送されます。
航空便の場合は遅くとも約10日以内には届きます。
購入した商品の種類や価格によっては、受け取り時に関税が発生する場合があります。
この場合は関税の支払いも行う必要があります。
次に、それぞれの方法について詳しく解説していきたいと思います。
アメリカで商品を購入する

転送したい商品が売っているお店から、自分で商品を注文しましょう。
送り先住所(Shipping Address)に登録する住所は、以下のサイトを参考に設定してください。
(参考:Alice House 詳しい住所の書き方)
上の画像はWalmartの送り先の住所欄(Shipping Address)の例です。
お店によっては入力の方法が若干異なりますが、おおよそこのような感じで入力すればOKです。
- First name:名前(自分の名前を入れる)
- Last name:苗字(自分の苗字を入れる)
- Street address:1段目の住所(3800 SW Cedar Hills Blvd)
- 2段目の住所欄:部屋番号(#104)
- City:街の名前(Beaverton)
- State:州(OR もしくは Oregon)
- Zip code:ジップコード(97005)
- Phone number:電話番号(503-574-4448)
クレジットカードを使って購入する場合は、請求先住所(Billing Address)も登録します。
請求先住所に入力する住所などの情報は、使いたいカードを登録している住所(普通は日本の自宅)です。
こちらも先ほどのページに記載例がありますが、ここには日本の住所の英語表記で記載する必要があります。
なお、お店によっては入力内容が正しくてもカード払い時にエラーが出ることもあり、別の支払い手段として「PayPal」を使うと購入できることもあるので、覚えておきましょう。
(※原因不明ですが、アメリカ国外で発行したカードを受け付けていないお店もあるようです)
転送報告フォームに必要事項を入力する

無事、アメリカのお店での注文が完了したら、Alice Houseのサイトの右上にある「転送サービスオーダー報告フォーム」(転送報告フォーム)に必要事項を記載して送りましょう。
複数のお店で購入した場合は、それぞれのお店ごとにフォームを入力し、最後の方にある「同封オーダーの有無」の選択肢で正しい物を選べばOKです。
このページは日本語なのでそこまで難しいところはありませんが、一応わかりづらい点のみ解説します。
入力する内容は日本語でOKです。
- 注文を入れたお店の名前:
購入したお店の名前(例:WalmartやTarget など) - 注文番号:
注文した商品のオーダー番号 ※後述 - 商品代金(ドルで記載して下さい):
購入した商品の合計金額(ドルでの価格/例:$58.99など) - 注文詳細(各商品ごとの商品名、商品数、商品代が必要です):
注文した商品の情報を記載する - 同封オーダーの有無:
今入力しているお店以外に同梱して欲しい荷物があるかどうか - 検品:
検品をするかどうか(検品についてはここを参考:Alice House 有料オプション)
注文番号について

注文番号はお店によって表示されるものや場所が異なるため、説明が難しいですが、Order Detailsや注文後に届くメールなどを見ると注文番号があるはずです。
TargetやWalmartであれば購入時に届いたメールなどに「Order Number」として注文番号の記載があります。
Instacartはメールなどに番号がなく、注文ページのURLの方に注文番号の記載があり、少しわかりづらかったです。
注文番号を見つけられないお店の場合は、「(お店の名前) Order number」で検索すると英語で情報が見つかるかもしれません。
注文詳細について

注文詳細の欄には、購入した商品の情報を入力します。
複数購入した場合は購入した商品の数だけ入力する必要があります。
(※同じ商品なら個数を2以上にするだけでOK)
この欄に入力する内容で必要な情報は以下の3つです。
- 商品名
- 数量(英語だとQty./Quantity)
- 金額(ドル表記)
区切り方などは指定がないので、以下の例のような感じで記載すればOKです。
もしくは、注文ページなどでコピー&ペーストが可能ならそちらの方が楽です。
※商品名/数量/金額 の順で記載
注文詳細の記載例
- Good & Gather Italian Seasoning (0.75 oz)/Qty.1/$1.19
- Pop-Tarts Frosted Brown Sugar 8ct(13.5oz)/Qty.1/$2.79
商品の到着を待つ・送料の支払い
フォームに間違いや不備なく入力していれば、荷物が到着して少しするとメールが届きます。
(お店の方の追跡で到着になっていても荷物が確認されるまではメールは届きませんので、少し待ちましょう)
この時に届いたメールのタイトルは「商品到着のお知らせ」で、注文した荷物が1つだけであればこの時点でメール内に送料と手数料の合計が記載されています。
この金額を、PayPalか銀行振り込みで支払うことで、発送手続きに進みます。
複数のお店や複数口での発送となった場合は、全ての荷物が到着するのを待ちましょう。
全ての荷物が届いた時点で、送料と手数料の合計が記載されたメールが届きます。
日本に荷物が届くまで

送料+手数料を支払ったら、翌営業日くらいには荷物が日本に発送され、メールで追跡番号の案内が来ます。
あとは自宅に荷物が届くのを待つだけです。
FedExの配送の場合、何度か注文していますが、遅くてもおおよそ10日以内には日本の自宅へ届いています。
今回の場合、かなり早く到着し、約6日で届きました。
追跡を見てみると、FedExの場合、多くはオレゴン州→オークランド国際空港→アンカレッジ国際空港→日本の順に荷物が運ばれていくようです。
(※オークランド国際空港からアンカレッジを経由せずに日本の空港へ発送されることも稀にあり、この場合は荷物の到着が早まります)
無事荷物が届いたら、特にやることはありません。
運送途中などにもし異常があった場合は連絡する必要があるかもしれません。
Alice Houseの見積もりと実際の送料

Alice Houseにある送料の自動見積もりと実際の発送時の送料+手数料は同一ではありませんでしたが、実際の送料+手数料の方が安くなりました。
(※実際に購入した荷物のサイズで後から見積もりを取って確認済み)
そのため、見積もりと実際の送料は、正しいか安くなると思ってよいかと思います。
見積もり自体は、トップページなどの右上にある「自動見積り」から行えます。
少しわかりづらいですが、最初に転送か代行かを選ぶと、注文情報(金額・品数)を入力する欄が出てきます。
2つを入力したら右の「+」をクリックし、「次へ」で次の項目が出てきます。
次に、製品情報(送り先=JP・郵便番号・箱のサイズ・重さ)を入力し、「+」をクリックし、「次へ」で次の項目が出てきます。
最後に配送会社を選択することで、その会社の見積もり金額が表示されます。
(一度に数社の見積もりを見ることはできないようです)
Alice Houseを使ってみた感想

今回の利用でかかった最終的な費用は、送料$64.79+手数料$5=$69.79(約10500円)でした。
(※正確には、ポイント利用でこの金額より少し安く済んでいます)
今回は割れ物(食器)を注文していますが、梱包はオプションなしでも丁寧で、紙の梱包材がしっかりと入れられており隙間なく梱包されていました。
そのため、箱を振っても中身が動かない状態になっており、安心できる梱包でした。
「Fragile」(割れ物)のシールや梱包材は無料で、オプションで有料という事もありませんでした。
(こちらからは何も言わずにシールを貼ってもらえています)
今回は検品のオプションはつけておりませんでしたが、過去の経験上、届いた時点で壊れていた場合は連絡が来ていたので、最低限の検品はあると思っていいかもしれません。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 会員登録不要で簡単かつ使いやすい 消費税0%のオレゴン州の倉庫が使える 送料+手数料が安い 追加料金なしでも梱包が丁寧 日本人経営のお店なので安心 | 小さくて軽い商品は少し高い 見積もりが少し使いづらい 高額商品を買うと手数料が高くなる 商品写真の撮影はオプション |
まとめ
ここまで、「Alice House」を使った個人輸入(転送)の方法について解説しました。
会員登録不要かつ、先にお店で商品を注文してからの事後連絡でいいという事もあり、他の転送サービス会社と比べると利用方法がかなり簡単です。
面倒な商品登録作業などもなく、手数料もシンプルでオプションなしでも丁寧な梱包で荷物が届くなど、サービスの質の高さも満足できる会社です。
日本人経営でメールのやり取りも日本人対応なので、初めての方でも安心して利用できる点も嬉しいポイントです。
ただ、どんなものでも最安値となるわけではないので、予め買いたい物に応じて他社と見積もりを取るなどして、よく他の転送業者と比較することをおすすめします。
