
中国で売られている非常食や携帯食になる、圧縮されたブロック状の食品「压缩饼干」を数種類購入して食べてみました。
ブロック状の非常食は色々ありますが、中国の物はバリエーションが多いです。
どれもブロック状で見た目通りの硬めの食感ですが、味はほんのりと甘くおいしいです。
粉っぽいものもあるため、人によっては食べづらいと感じるかもしれません。
「压缩饼干」とは?

「压缩饼干」(日本語の漢字に直すと「圧縮餅干」)は、中国で販売されている圧縮されたブロック状の食べ物で、携帯食や非常食として食べられているようです。
アウトドアなどで持っていくエナジーバーのような食べ方もするようです。
压缩饼干という食べ物は、その名の通り圧縮された硬いビスケット(と書いているものが多いですがカロリーメイトなどのブロック状の食べ物)で、小麦粉などを主原料に、砂糖やその他の材料を混ぜたものを固めた食べ物です。
カロリーメイトのような感じのものをより圧縮し、小さく固めたイメージが分かりやすいかと思います。
様々なメーカーで販売されており、フレーバーの違いや硬さの違いがあるので好みのメーカーを探してみるのも面白いかも知れません。
基本的にどのメーカーでもパッケージは真空包装になっており、かなりぴったりと包装されています。
味は「原味」の場合、ほんのり甘い味であることが多いようです。
非常食ともなる食べ物ですが、カロリーは1個当たり200~300kcalくらいと、日常で食べるならまあまあカロリーがありますが、非常時を考えるとこれ1つで1食とするには少ないかもしれませんので、複数食べる前提なのかもしれません。
日本では基本的に販売されていませんが、Amazonなどの一部のネット通販サイトでは中国からの個人輸入という形で購入可能なようでした。
「休闲农场 压缩饼干」(花生味)を食べてみた感想


中央に書かれている「能量一触即发」(エネルギー 一触即発)が商品名っぽく感じますが、裏を見る限りでは「压缩饼干」だけが商品名となっているようです。
パッケージは真空包装になっており、中身は1つだけ入っています。
賞味期限は製造から1年で、非常食としてはあまり長持ちしないようでした。
見た目は茶色い塊で、色々な材料が混ざっているのか色合いが不思議な感じです。
非常食ということで日本でいう乾パンっぽい感じですが、生地は均一にこねて作っているのではなく、粗めに材料を混ぜて固めたような感じです。
袋を開けると、ピーナッツのいい香りがします。
食感は見た目からもわかる通り、まあまあ硬めですが、薄いこともあって噛み切れないほどではありません。
味は割と薄味で、よく噛んで食べているとじんわりと甘みが出てくるような感じです。
噛んでいるとほのかな甘みとピーナッツの香りがあり、結構おいしいです。
後述のM13/09と比べると食感は硬いですが、ボロボロにはなりませんでした。
食べるときに飲み物を飲まなくても食べられて、粉っぽいということもありませんでした。
非常食以外にも、ちょっとしたおやつなどにしても食べやすくていいかと思います。
商品情報(折り畳み)

| 商品名 | 休闲农场 压缩饼干(花生味) |
| 内容量 | 42g |
| 製造者 | 广东森乐食品有限公司 |
| 原産国 | 中国 |
| 価格 | 10.6元(10袋入り) |
小麦粉、白砂糖、植物油、麦芽シロップ、ピーナッツ、大豆、食用塩、重炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、リン脂質、食用香料
100gあたり
エネルギー:2073kJ(495kcal)
たんぱく質:7.2g
脂質:21.2g
炭水化物:68.6g
ナトリウム:560mg
「M13 压缩饼干」を食べてみた感想


パッケージは真空包装になっており、かなりぴったりと包装されていました。
賞味期限は製造日から4年と、保存食らしく長持ちします。
中身は2つ入りで、それぞれが薄いビニール袋で包装されていました。
見た目は、全体的に薄茶色で、よく見ると細かく材料が混ざったような感じになっています。
材料を粗めに砕いて固めたような感じです。
香りはほとんどなく、ほんのり小麦粉っぽい感じの香りがするだけでした。
味は薄味で、ほんの少し甘さがあり、少し塩味も感じられるくらいではっきりとした味はありません。
食感としては思っていたよりも柔らかく、軽い力で噛み切ることができます。
噛むとボロボロになり、欠片がこぼれるので食べるときは気を付けましょう。
噛んでいると時折硬いものがあり、食感は均一ではありません。
水分はほとんどありませんが、飲み物なしでも食べられました。
人によっては水分が必要と思うかもしれません。
商品情報(折り畳み)


| 商品名 | M13 压缩饼干(原味) |
| 内容量 | 125g(2個入り) |
| 製造者 | 秦皇岛海试食品加工有限公司 |
| 原産国 | 中国 |
| 価格 | 10.9元(2袋の価格) |
小麦粉、植物油、水、麦芽シロップ、全粒粉、白砂糖、食用ブドウ糖、全脂乳粉、大豆分離たんぱく、食用塩、小麦オリゴペプチド、重炭酸ナトリウム、クエン酸、TBHQ、食用アルコール
100gあたり
エネルギー:1855kJ(443kcal)
たんぱく質:9.3g
脂質:18.9g
炭水化物:58.7g
ナトリウム:402mg
「M09 压缩饼干」を食べてみた感想


パッケージは真空包装になっており、かなりぴったりと包装されていました。
賞味期限は製造日から4年と、保存食らしく長持ちします。
中身は2つ入りで、それぞれが薄いビニール袋で包装されていました。
中身の見た目は、M13と比べると白っぽく、材料が混ざった感じでした。
M13同様、粗めに材料を砕いて固めた感じです。
見た目的には圧縮するときの型が違うのか、真四角でなく四角い模様が2つあって上から見ると「日」の漢字っぽい形です。
香りはほとんどなく、若干小麦っぽい香りがある程度でした。
味は薄味で、ほんのり甘さが感じられます。
塩味はあまりなく、全体的に薄味でした。
食感は柔らかく、少しの力で砕けるような感じで食べられます。
結構ボロボロになってこぼれるので、食べるときには注意が必要です。
時折硬い食感の物も入っています。
水分はほとんどありませんが、飲み物なしでも食べられました。
人によっては水分が必要と思うかもしれません。
M13との違いはそこまでなく、見た目が若干違うだけで他の味や食感などはほとんど同じです。
商品情報(折り畳み)

| 商品名 | M09 压缩饼干 |
| 内容量 | 125g(2個入り) |
| 製造者 | 秦皇岛海试食品加工有限公司 |
| 原産国 | 中国 |
| 価格 | 10.9元(2袋の価格) |
小麦粉、植物油、水、麦芽シロップ、白砂糖、食用ブドウ糖、全脂乳粉、大豆分離たんぱく、食用塩、重炭酸ナトリウム、クエン酸、TBHQ、食用アルコール
100gあたり
エネルギー:1864kJ(445kcal)
たんぱく質:9.2g
脂質:19.5g
炭水化物:58.0g
ナトリウム:409mg
M13/09の違い
よく似た「M13」と「M09」の压缩饼干ですが、正直違いはあまりないようです。
少なくとも、両方食べてみて味の差はほぼなく、食感含めほぼ同じでした。
原材料的には、M13は全粒粉が入っており、M09は入っていないくらいの差で、栄養成分などは微妙に違いますがほぼ一緒です。
見た目も全粒粉の有無からか、M13の方が若干茶色く、M09は白っぽいくらいです。
外観の「日」の字っぽくなっているところについては、別メーカーの写真を見る限り「M09」ならではの特徴ではなく、「M13」の方でも形がついているものが販売されていました。
今回は食べていませんが「M90」や「900压缩饼干」というものも販売されていました。
これらのバリエーション違いは商品ページ的には同じように見え、何となく同じ味と食感になっているような気がします。
日本のAmazonでは「900」は中国からの個人輸入という事で販売されているようでした。