【ふれあい出版局】レビュー:テーマは地味だが面白い

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皆さんはタウン誌(タウン情報雑誌)をご存じでしょうか?

市や県のことについて書かれた雑誌なのですが、その出版社を経営するゲーム「ふれあい出版局」がシミュレーションゲームで有名なカイロソフトさんから発売されています。

少し昔の作品ですが、今回は「ふれあい出版局」を一通り遊んでみたので感想などのレビューをしていきたいと思います。

目次

はじめに

基本情報

販売元カイロソフト
公式サイトゲーム紹介ページ
リリース日2012/10/31
対応機種iOS/Android、PS4、Nintendo Switch、Steam
ジャンルタウン誌編集部シミュレーションゲーム
販売価格800円(アプリ版)、1500円(PS4、Switch)、1280円(Steam)

「ふれあい出版局」はどんなゲーム?

雑誌の校正を進めているところ

ドット絵のキャラクターが魅力的なカイロソフトがリリースした、タウン誌の出版社を経営する経営シミュレーションゲームです。

一地方都市の小さな出版社として、タウン誌を発刊してお金を稼ぎ、市に協力をしながら全国一のタウン誌を目指していきます。

ゲームの流れ

テーマ切り口取材担当などを決め、企画会議を行ったら、取材や雑誌の執筆の開始です。

執筆中に雑誌の宣伝や町の探検をしながら、新たなテーマや取材先を探していきます。

雑誌が完成したら、印刷が始まり、印刷が終わるとついに雑誌の販売を開始します。

ある程度雑誌を発行していると、市から誘われ、町づくり委員会に参画することができます。

その後は雑誌の発行を続けながら、町にコンビニなどのお店を誘致したり、隣町と文化交流や合併と言った公共事業を提案し、市を活性化させ大きな街に発展させていくことになります。

1年に1回の全国タウン誌カップの優勝を目指したり、社員を育成、新たに雇用したりして、エンディングを迎える20年後までにたくさん売れるタウン誌を発行する全国一のタウン誌出版社を目指します。

楽しい・面白いと思ったこと

出版社が成長していくのが楽しい

全体的に「ゲーム発展国++」のような感じの作りで、雑誌の出来はテーマなどだけでなく社員の能力が影響し、出版までに溜めた各ポイントで決まります。

最初はあまり売れなかったタウン誌が、取材が進んだり、社員の教育や職業のレベルアップ、転職によってステータスが高まったりすることで段々と売れる雑誌になっていく過程が楽しいです。

ある程度街が発展してきたら大きな建物に引っ越してより多くの社員を抱えることになり、社員が増えることで雑誌の発行数が伸びたり、賞を獲得できたりしてくるところは「ゲーム発展国++」に近い感覚で面白いところだと思います。

雑誌の構成を考えるのが楽しい

特集テーマを決めているところ

ゲームの流れで書いた通り、雑誌の制作時にはプレイヤーが取材先・テーマ・切り口を決めます。

雑誌には広告と連載記事も存在し、これによって読者層が変わります。
(例えば、美容院の広告を出すと読者層の女性人気若者人気が増えます)

取材先などの組み合わせには相性があり、テーマに沿ったものを選ぶと相性が良くなり企画会議の時にもらえるポイントボーナスが増えます。

また、読者層にあった切り口やテーマにすることで雑誌の売り上げを伸ばすことができ、どんな感じの雑誌にすれば売れるのかということを考えて各項目を決めるところが面白いと感じました。

市の方針に意見を出せる

市の予算の使い道を決めているところ

町づくり委員会に加わった後、プレイヤーは出版と並行して市の公共事業やお店などの誘致に意見を出す(正確には選択後にすぐ実施する)ことができます。

公共事業などに必要なお金は、会社のお金は使われず、市の予算を使用するので桁の違うお金を動かすことになりますが、万が一赤字になっても財政破綻することはないようですので安心してください。
(※予算が不足すると自動的に事業が打ち切られます)

事業には隣町との交流というものがあり、交流が進むと合併を行って人口を一気に増やすこともできます。

出版社を経営するゲームという内容からはなかなか想像できないかと思いますが、街が発展して文化や人口が増えていくことが、タウン誌自体の売上につながると言う点は面白いと思いました。

テンポよくゲームが進んでいく

基本的な流れは雑誌制作や探検→雑誌が完成したら次の雑誌の制作という繰り返しではありますが、思った以上にテンポよくゲームは進んでいき、次々とやることをこなしていくと1年が過ぎていたという感じでした。

ゲームクリアまでは20年間と言うとちょっと長そうに感じるかもしれませんが、実際にプレイしていると思ったよりも早く時間が過ぎてゆき、個人的にはクリアの20年目まで飽きずに楽しめました。

ちょっと気になった・いまいちだったこと

一部の賞の受賞できる条件が分かりづらい

全国タウン誌カップで文学賞を受賞したところ

タウン誌カップのスポーツ賞ビューティ賞といった一部の賞を受賞できる条件がはっきりとはわからず、なんとなく賞のタイトルに沿ったそれっぽいテーマの雑誌を作ることで受賞できますが、狙うといいステータスなどがわかりやすく見える形であるわけではないので、ちょっと不親切に感じました。

タウン誌がテーマという点

カイロソフトさんらしい独創的な題材なのですが、私がそうであったように、あまりタウン誌そのものに興味があるという方が少ないのではないかと思ってしまいます。

実際プレイしてみるとやることは多く面白いのですが、そもそもが地味目なテーマである点が気になりました。

こんな人におすすめ

「ふれあい出版局」はこんな人におすすめなゲームです。

こんな人におすすめ!
  • 「ゲーム発展国++」のような経営シミュレーションゲームが好きな方
  • タウン誌の出版社に興味がある方
  • カイロソフトのファンの方
  • ほどほどの難易度の経営シミュレーションゲームがしたい方

カイロソフトのゲームは全体的に難易度が低めなゲームが多いですが、「ふれあい出版局」は簡単すぎず、珍しく借金の要素もある程度のほどほどの難易度だと思いますので、ちょっと苦戦することがある程度の難易度を求めている方にもちょうどいいかと思います。

古いゲームではありますが、シンプルながらもやることが多く、対応している機種も多いので、気になった方は是非遊んでみてくださいね。

まとめ

今回は、「ふれあい出版局」について、プレイしてみて感じた簡単に感想などを紹介してきました。

まとめてみるとこんな感じになります。

おすすめできる点
  • 出版社を成長させていく過程が面白い
  • 雑誌と同時に街を発展させていくのが面白い
  • カイロソフトならではのタウン誌という題材が面白い
  • 対応機種が多い
ちょっと気になる点
  • 賞の獲得条件が分かりづらい
  • ゲーム自体のテーマが地ちょっと味
  • ちょっとリリース日が古い

題材は異なりますが、基本的なシステム面は「ゲーム発展国++」に近く、そちらを遊んだことがある方ならすぐになじめると思います。

実際、探検要素や市議会といった要素が増え、テーマの異なる進化版と思ってもいいかもしれません。

私は2週目クリアまで遊んでみましたが、引継ぎ要素は思ったよりも少なく(テーマなどのレベルと相性、誘致できる建物程度)、2週目が大きく有利にはなりませんが、1週目の経験をもとに遊べば、次はどこを重視すればよいかなどを考えながら進められるのでそこまで遊んでみるのもおすすめです。

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