
シミュレーションゲームを探していたら、「Casino Resort Tower」(カジノリゾートタワー)と言う、高層タワーカジノ経営シミュレーションゲームをSteamで見かけたので遊んでみました。
横視点で部屋などを配置し、タワーを主に上方向に向かって建築していくという、「The Tower」や「Project Highrise」に近いタイプの経営シミュレーションゲームになっています。
全体的にカートゥーン調のグラフィックで、動きもコミカルな感じになっており、タワー系ではあまり見かけない感じのゲームになっていました。
そんな、「Casino Resort Tower」のプレイしてみた感想とレビューをしていきたいと思います。
※バージョンについて:2023年8月27日時点のアーリーアクセス版でプレイしています。
はじめに
基本情報
開発・パブリッシャー | Cyperk Software |
公式サイト | Steamストアページ |
リリース日 | 2023年6月23日 |
対応機種 | PC(Steam) |
ジャンル | カジノ経営シミュレーションゲーム |
販売価格 | 2300円 |
「Casino Resort Tower」はどんなゲーム?

「Casino Resort Tower」は、タイトル通り、高層のカジノリゾートタワーを経営していく経営シミュレーションゲームです。
横視点で高層ビルを建設・部屋の設定など行い、カジノの経営していくというスタイルのゲームで、「Project Highrise」などを遊んだことがある人にはなんとなく雰囲気は分かるかと思います。
グラフィックはカートゥーン調で、ちょっとコミカルな動きをして見ていて楽しいです。
また、従業員やお客さん一人一人の気分や満足度などの詳細な情報を見れる点はちょっと珍しいかもしれません。
カジノに設置できる部屋は、カジノ・ラウンジ・ホテル・オフィス・駐車場など様々で、研究を行うことにより設置できる部屋の種類や内装、商品と言ったものが増えていきます。
全体を通して、設備(家具)配置や配線の敷設、従業員の雇用や入荷する商品の設定といった、やることや設定できる項目は他のゲームと比べても多い印象です。
設定項目の多さに加え、序盤はなかなか黒字にならないなど最初はかなり取っつきにくいゲームに感じてしまうかもしれませんが、慣れてくるといろいろと自由に設定できて楽しく遊べる内容になっていると思います。
ゲームの流れ

まず最初に、妙に表情豊かなCEOの作成(キャラクリエイト)を行います。
名前や見た目、特質などを設定して、カジノの名前や難易度等の設定を終えたら、ゲーム開始です。
序盤のカジノ設置くらいまでの流れのチュートリアル(任意)があり、順を追って進めることができます。
ただ、チュートリアルは部屋の設置から運営がとりあえずできる程度までの説明しかないため、説明が不十分な点が多く見られ、ゲーム内解説や遊んでいる内に気づくことが多かった印象です。
このゲームは各部屋を設定しても内装は自動で配置されず、自分で家具や電気、スロットマシンと言った内装設備などを設置する必要があります。
また、電気や水道といったユーティリティを使うものには、配線などを自分で敷設する必要もあります。
(電気と水道など、各ラインは他の種類のものと重なっては敷設できません)
ゲームは1日24時間単位で時間が進んでいき、従業員には朝シフト・夜シフトどちらかを決めて24時間営業にすることも可能です。
1日が終わると、ランダムイベント(内容は意外と豊富)が発生し、その後従業員への給料や税金を現金かオフィスで作った書類(ポイント)のどちらで支払うか選べます。
設備が充実してお客さんの満足度が高いと評価ポイントが増えていき、ランクアップすることができます。
このような感じでカジノの経営をうまく行い、お金を稼ぎつつ研究も進めていき、☆5ランクを目指して施設の充実したリゾートカジノタワーを作れるように頑張りましょう。
簡単評価
総合評価 | |
ストーリー | |
ゲームシステム | |
おもしろさ | |
難易度 |

ちょっと慣れるまでは何をやればいいか迷うかも。
難易度も高めだけど何を優先すればいいかわかってくるといろいろやれて段々楽しくなってくるゲーム!
プレイしてみての感想

ぱっと見、プレイする前は「Project Highrise」のカジノ版なのかなと思っていましたが、実際にプレイしてみると、ただビル内にテナントを置いていくのではなく、内装や壁紙などの設定を自分で行うという点は他にあまりない要素で魅力に感じました。
タワー経営系のゲームは、ある程度進んでくると同じようなテナントが並んでちょっと単調な見た目になりがちですが、このゲームは内装設定を頑張れば個性的な建物にできるという点は面白いと思いました。
始めてプレイした時は特に序盤、なかなか利益が出ず、お金が減ってうまくいきませんでしたが、やり直して2回目を始めた時は、イベントを優先して開催することやカジノ内の充実など、研究などで何を優先すべきかがわかってくるので、最初より思ったほど難易度は高いと感じませんでした。
序盤から食品や掃除用品などの在庫管理から従業員の雇用、カジノの設定などやることはたくさんありますが、たくさん設定できることが多いゲームが好き・苦にならないという人には向いているかなと思います。
逆に、シンプルに、カジュアルに遊びたいという人は面倒と感じてしまう要素かもしれません。
プレイ中にちょっと気になったこと

遊んでいる間、バグなどの大きな問題はなかったのですが、プレイしていてどうすればよいかよくわからない点が多く見られました。
前述の通り、チュートリアルこそありますが、最低限の説明かつ途中で研究でアンロックされる施設についての説明はないため、あまり初心者には親切ではないかなと感じました。
最も、慣れるまでは設定が多いと感じる程度に設定しなければいけない項目があるゲームなので、ゲーム内の説明が充実していることも加えて考えると、自分で説明を見て理解してほしいというスタイルなのかもしれません。
ユーティリティ関係は、別のユーティリティと同じマスに他のユーティリティを設置できないというパズル的な要素がありますが、個人的にはここはもっとシンプルにしてもいいのではと思ってしまいました。
アンロックされていないものに対する不満について
序盤から、従業員・お客さん共通で出る不満に, 徒歩で来た・駐車場がない、といったものがあるのですが、研究が進んでいない序盤ではどうやっても解決できず、後半の研究で駐車場やバス停などをアンロックし、設置しないと解消できませんでした。
他にも、まだ研究が終わっておらず設置できないものが欲しいという要求が来ることも多いです。
また、各部屋のセキュリティ(治安)は最初はどうすることもできず、まともに対応できるようになるには割と研究ポイントの必要なCCTV(監視カメラ)が設置できるまで待つ必要があるのも気になりました。
まとめ

ここまで、「Casino Resort Tower」についての感想やレビューを書いてみました。
まだアーリーアクセス版ですが、割と頻繁にゲームのバグ修正やアップデートは行っており、将来の新要素などにも期待できそうです。
言語は今のところ英語しかないため、あまり日本でプレイする方はいないかもしれませんが、遊んでみると独自な要素が多く、思っていたよりもハマってしまいました。
日本の方のプレイ動画などは今のところなく内容が伝わりづらいですが、無料体験版(Demo版)は英語ですがあるので、買う前に遊んでみて考えてみてもいいと思います。
ゲーム中の英語はそこまで難しい単語があるわけでもないので、あまり英語力がなくても十分遊べるはずです。
ゲームを進めるコツがわかってくると、お金にも余裕が出て内装などを自分なりに凝ってみたり、効率重視の部屋にしたりといった個性を出すことができ、タワー系の経営シミュレーションの中ではオリジナリティを出せる方なので楽しめます。
そんな、「Casino Resort Tower」が気になった方は、体験版もありますので、是非遊んでみてはいかがでしょうか?